競馬に限らずどんなスポーツにもルールが存在します。
競馬ではレースや馬券購入、レース観覧それぞれにルールがあります。
ここでは、競馬初心者が覚えておくべき競馬のルールを簡単に紹介します。
競馬のルール
ここでは、競馬に関するルールをいくつか紹介します。
超基本的なルールは省いているので、分からないことがあった場合は当ブログの検索窓で検索してみてください。
ゴールは鼻先
競馬では鼻先がゴールラインに触れたらゴールとなります。
なので、脚や騎手の体がゴールラインに到達してもゴールとなりません。
競馬では数センチの差で勝負が決まるため、写真判定が頻繁に行われます。
ゴール時のスローモーションは誰でも見ることができますので、その際にはどちらの馬の鼻先がゴールラインに触れているか見てみましょう。
ただ、ばんえい競馬の場合はゴールは鼻先ではなく、ソリの最後尾がゴールラインに到達したらゴールとなります。
ばんえい競馬とは?馬券購入方法は?ばんえい競馬についてまとめてみた
出走頭数が決まっている
競馬では一つのレースに何頭も出走できるのではなく、レースやコースによって出走できる頭数が限られています。
たとえば、年末に行われる有馬記念は最大16頭でレースが行われますが、日本ダービーは最大18頭で行われます。
中央競馬のフルゲート(最大出走頭数)は18頭で、それ以上の頭数のレースは中央競馬に存在しません。
地方競馬では競馬場によって違いますが、12頭や14頭と少ないです。
また、競馬には枠や馬番というのがあり、インコースの馬から1番、2番と番号が振られています。
枠は最大8枠で、枠ごとに色が分かれています。
負担重量がある
競馬ではそれぞれ決まった負担重量(斤量)があります。
たとえば、年末に行われる有馬記念では、3歳が55kg、4歳以上が57kg、牝馬はそこから-2kgと負担重量が決まっています。
なので、騎手も負担重量以下の体重でないとその馬に騎乗することができません。
負担重量はレースによって変わってきます。
ただ、ほとんどレースが50kg~58kgの間で設定されています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
降着がある
競馬には降着制度が存在します。
たとえば、ある馬が最後の直線で大きく横にずれてしまい、他の馬にぶつかりながら1着でゴールしたとします。
この場合、ぶつけられた馬がぶつけられずに走っていたら、ぶつけた馬よりも先にゴールしていたと認められるとぶつけた馬は降着となります。
簡単な例を出しましたが、実際こんな簡単な話ではなく、色々と審議されて降着かどうか判断されます。
また、競馬のルールの中でも曖昧な部分が多いルールで、降着になる時とならない時の差がよく分かりません。
競馬では順位が確定されるまで、馬券が払い戻されません。
競馬場などでは「確定するまで勝ち馬投票券はお捨てにならないように」とアナウンスがあります。
つまり、降着制度があるので、必ずしもゴールした順番で順位が決まるわけではないのです。
カンパイがある
競馬におけるカンパイとは、公正なスタートができなかったときにスタートをやり直すことです。
競馬のルールの中でも少しマニアックなルールです。
競馬はゲートと呼ばれる駅の改札みたいな所からスタートしますが、スタートしたのにゲートの前扉が開かなかったりした場合にスタートがやり直しとなります。
基本的に中央競馬ではカンパイは滅多にありません。
ただ、地方競馬では時々起こります。
競走馬は厩務員に引かれてゲートに入り、厩務員がゲートから抜けたらスタートするのですが、厩務員が抜けきる前にスタートしてしまい厩務員と馬がぶつかるケースがあります。
この場合、カンパイとなりスタートのやり直しとなります。
スタートしたにも関わらず、ほとんどの競走馬が止まったらカンパイなんだと思っていいでしょう。
禁止薬物がある
競走馬に対して使用してはいけない薬物がたくさんあります。
禁止薬物の使用が発覚した場合は出走が取り消されます。
また、レース終了後に禁止薬物が発覚したら失格となることもあります。
2019年には100頭以上が禁止薬物により出走取消になりました。
競馬初心者の場合は知らなくてもいいことなので、もっと知りたい人は以下の記事をご覧ください。
馬券に関するルール
競馬を楽しむにあたって、必要不可欠なのが馬券購入です。
馬券を買わなければお金を増やしたりすることはできません。
ここでは、馬券購入時のルールをいくつか紹介します。
20歳未満は馬券が購入できない
馬券は20歳以上の人しか購入できません。
20歳以上であれば学生でも馬券を購入することができます。
逆に社会人であっても20歳未満の場合は馬券を購入することができません。
馬券を購入する際に身分証などは提示しないので、買おうと思えば誰でも馬券が購入できますが、20歳未満は買ってはいけません。
ただ、競馬場には20歳未満でも入場できますし、レースも自由に見ることができます。
年齢確認の有無などは以下の記事をご覧ください。
落馬は払い戻されない
競馬では頻繁に落馬があり、落馬した時点で競走中止となります。
競馬ではレース発走後のアクシデントについては基本的に払い戻しされません。
落馬や逸走した場合でも馬券が払い戻されることはないのです。
逆にレース発走前にケガなどが発覚し、競走中止になった場合は馬券が払い戻されます。
競馬の競走除外と競走中止の違いは?除外、中止、取消についてまとめてみた
つまり、競馬には落馬のリスクがあり、一瞬でお金を失う可能性があるのです。
馬券の払い戻し期間は60日間
的中馬券の払い戻し期間は60日間となっています。
事前に馬券を買って、家でレースを見た場合は的中馬券を60日の間に払い戻さないとただの紙切れとなってしまいます。
中央競馬の馬券の場合は競馬場以外にもWINS(場外馬券場)などでも払い戻すことができます。
なので、馬券を買った場所以外でも払い戻しができます。
ネットから買った馬券が的中した場合は自動的に払い戻されるので、ネットから馬券を買った方がリスクは低いです。
レース確定まで払い戻しはされない
競馬では、レース確定となるまで払い戻しはされません。
たとえば、レースを見て、自分の馬券が当たっていると分かっていていも、レース確定と発表されるまで的中馬券を払い戻すことができないのです。
とはいえ、レース終了後、5分~10分程度で確定となるので、そんなに長く待つわけではありません。
レースを見る時のルール
競馬場でレースを見る時にもいくつかのルールが存在します。
競馬場に行った時はここで紹介するルールに気を付けましょう。
フラッシュ撮影は禁止
競馬場に行くとついつい競走馬の写真を撮りたくなってしまいます。
写真を撮ることは問題ないですが、フラッシュを使用した撮影は禁止されています。
フラッシュ撮影禁止は競馬場のルールの中でも有名です。
競馬場にいるとテンションが上がってしまう人が多いですが、写真を撮るときは冷静にフラッシュを切りましょう。
また、三脚などを使った撮影も禁止されているので注意しましょう。
座席確保はやめよう
競馬場やWINSに行ったことがある人は分かると思いますが、競馬場の無料席ではよく新聞で座席が確保されています。
よく見る光景なのですが、実は座席確保はルール違反です。
席をちょっと離れるからといって、他の人に取られないように席を確保するのはやめましょう。
どうしても座りたい人は有料の席を購入しましょう。
外れ馬券はゴミ箱へ
競馬場やWINSには外れた馬券を破って床に捨てる人がいます。
どこの競馬場にも必ずいますが、外れ馬券のポイ捨てはルール違反です。
「そんなの分かってるよ」という人もいるでしょう。
しかし、競馬場に行くと平然と馬券をポイ捨てしている人がいて、自分もやっていいかなという気持ちになります。
また、馬券が外れたイライラから、ポイ捨てしたくなってしまいます。
ですが、外れ馬券のポイ捨てはルール違反なので、ちゃんとゴミ箱に捨てましょう。
まとめ
競馬のルールは知らなくても問題ありませんが、馬券や競馬場でのルールは覚えておいた方がいいです。
競馬のルールについてもっと知りたい人は「競馬の教科書」を読みましょう。
競馬はルールを知れば知るほど楽しめるので、競馬をもっと楽しみたい人はルールを覚えましょう。