競馬では馬番ごとに枠が振り分けられます。
コースによって枠の勝率や複勝率は異なりますが、一般的に外枠が不利と言われています。
ただ、実際のところは外枠が不利なのかどうか、はっきり分かっている人は少ないです。
ここでは、外枠が不利なのかなど、外枠について紹介します。
外枠とは
まず、競馬は基本的に1~8枠まであります。
1枠側が内、8枠側が外となっています。
競馬ではどこから外枠で、どこまでか内枠かがはっきりしていません。
そのため、内枠を1~2枠と言ったり、1~4枠と言う人などそれぞれです。
外枠の定義も様々ですが、7,8枠を外枠と定義している人が多いです。
また、6,7枠が外枠、8枠が大外枠としている人もいます。
ここでは、8枠だけを外枠と定義します。
外枠のメリット
外枠のメリットとして、
- 馬に揉まれない
- 前が壁にならない
- ゲートで待たされない
この3つが挙げられます。
馬に揉まれない
競走馬のなかには他の馬に揉まれる(囲まれる)と、戦意を失ったり、集中力を欠く馬がいます。
内枠の場合は先頭に立つか、後ろからの競馬をしない限り、どうしても揉まれてしまいます。

外枠の場合は、自分より外側に馬はいないですし、揉まれにくい位置に移動することができます。
そのため、揉まれ弱い馬には外枠が合うのです。
前が壁にならない
外枠の場合は、最後の直線で前が壁になる可能性が低いです。
内にいると、最後の直線で先行していた馬たちが邪魔で、余力はあるのに抜け出せないといったことがあります。

競馬は最大で18頭で走ります。
競馬のコースが広いとはいえ、最後の直線ではかなりごちゃつくため、抜け出すのは大変です。
無理して抜け出す場合もありますが、降着や制裁の対象となるリスクもあります。
一方、外にいれば、前が邪魔になる確率は低いので、存分に力を発揮することができます。
ゲートで待たされない
競馬では外枠(一番外の馬番)が最後にゲートに入るので、他の馬が入るまでゲートの中で待つ必要がありません。
ゲートで大人しくできない馬の場合、外枠の方がいいです。
ゲートでじっとできない馬はスタートで出遅れる可能性が高いです。
距離が短いレースは出遅れが致命傷になるので、スタートが重要となってきます。
ただし、状況によっては、外枠(一番外の馬番)でも最後にゲートに入らない場合もあります。
外枠のデメリット
外枠の大きなデメリットは距離ロスです。
やはり、内の馬よりも外側を走るわけですから、他より距離を長く走らなくてはいけません。
特に長距離戦だと、内と外で走る距離が大きく変わってきます。
この距離ロスを考慮した予想をする予想家もいるくらいなので、この距離ロスは非常に大きな影響があります。
また、外枠の逃げ馬の場合はかなり押していかないと、内の馬に先行されてしまうので、体力を使います。
なので、普通に考えればメリットよりデメリットの方が大きいのかもしれません。
外枠のデータ(芝コース)
実際に外枠が不利なのかデータを用いながら考えます。
今回は東京、阪神競馬場の芝・外枠のデータを参考にします。
東京・芝の8枠の成績(2019年~2025年6月)
距離 | 勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
1400m | 7.6% | 90% | 77% |
1600m | 7.9% | 55% | 91% |
1800m | 8.0% | 91% | 77% |
2000m | 8.7% | 72% | 70% |
2400m | 8.7% | 80% | 94% |
阪神・芝の8枠の成績(2019年~2025年6月)
距離 | 勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
1200m | 5.0% | 47% | 61% |
1400m | 3.0% | 22% | 43% |
1600m | 6.8% | 49% | 64% |
2000m | 8.0% | 90% | 63% |
2400m | 8.6% | 35% | 54% |
芝の外枠は不利ではない
東京の8枠の成績は悪くはないです。
特に中・長距離の勝率が高く、内枠より外枠の方が数値が良いです。
阪神の8枠もそこまで悪くはありません。
短い距離に関しては単勝・複勝ともに回収率が低いですが、1600m以上に関しては勝率もそこそこ高く、悪いとは言えません。
要はコースや距離によって、外枠の成績は異なり、一概に外枠不利とは言えないのです。
外枠のデータ(ダートコース)
今度はダートの外枠のデータを見てみます。
ここでも、東京と阪神の8枠の成績を参考にします。
東京・ダートの8枠の成績(2019年~2025年6月)
距離 | 勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
1400m | 6.4% | 54% | 68% |
1600m | 8.9% | 74% | 86% |
2100m | 7.3% | 182% | 95% |
阪神・ダートの8枠の成績(2019年~2025年6月)
距離 | 勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
1200m | 9.6% | 89% | 85% |
1400m | 9.2% | 90% | 84% |
1800m | 8.4% | 68% | 72% |
ダートは外枠有利
データを見て分かるように、ダートは外枠の成績が良いです。
東京、阪神ともに芝のレースと比べると勝率が高いです。
また、他の競馬場でもダートの外枠は成績が良く、極端に成績の悪いコースはほぼないです。
地方競馬は外枠有利
地方競馬は外枠の成績が良いです。
内の砂が深いため、外側を走る馬が好走しやすいのです。
特に南関東競馬以外のコースの外枠は狙い目です。
実際、地方競馬の外枠の成績は比較的良いです。
ただ、地方競馬は逃げ・先行が有利でもあるので、内の逃げ馬などは簡単に逃げ切れてしまうことが多いです。

また、頭数が少ないレースも多いので、展開によって枠の有利不利が関係なくなる場合もあります。
基本的には外枠中心に買い、逃げ馬が内にいる時は内から買うのがいいかもしれません。
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外枠のデータを見る方法
コースによって外枠の成績は変わると紹介しました。
なので、予想するときは自分で外枠のデータを確認する必要があります。
ネットにも情報は出回っていますが、ちゃんとしたデータを見たい人は、
データが掲載されている大手のサイトを利用しましょう。
たとえば、JRA-VANはJRA公式なので、データが正確なうえに、膨大なデータ量を見ることができます。
他にも、netkeibaや極ウマプレミアムなど、有名どころのサイトを利用するのもありです。
netkeibaの評判は?netkeibaについてまとめてみた
まとめ
外枠は不利と思われがちですが、データから見ると、意外にも不利ではありません。
むしろ、ダートは外枠の方が成績がいいですし、芝もコースによっては外枠の成績が良いです。
なので、外枠だから評価を下げるのではなく、コース別の枠ごとの成績を見て判断しましょう。