初心者Q&A

馬体重はいつ発表?馬体重についてまとめてみた

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競馬予想の一つの要素として、馬体重が挙げられます。

 

馬体重は調子の良し悪しを判断するのに重要な材料ではありますが、競馬初心者からすると馬体重を見たところで良いのか悪いのか分からないと思います。

 

ここでは、馬体重はいつ発表されるのか、馬体重の増減の理由など馬体重についてまとめています。

 

 

馬体重について

 

 

馬体重(ばたいじゅう)とは、競走馬の体重のことです。

 

400kg~500kgの間の競走馬がほとんどで、300kg台の馬は小柄、500kg台は大型馬と言われることが多いです。

 

中央競馬の最少馬体重勝利記録はメロディーレーンの338kgで、最高馬体重勝利はショーグンの638kgです。

 

また、2021年5月にはボンディングタイムという馬が馬体重+66㎏の592kgで出走し、最高プラス体重を更新しました。

 

馬体重は中央競馬では2kg単位、地方競馬では1kg単位で発表されます。

なので、中央競馬の馬体重は全て偶数となっています。

 

 

馬体重はいつ発表?

 

レースに出走する馬の馬体重はレース発走の約1時間前に発表されます。

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なので、14時30分発走のレースに出走する馬は13時30分くらいに発表されます。

そのため、前日発売で馬券を買う際は馬体重が分からないまま買うことになります。

 

馬体重はJRAのホームページにある出馬表で確認することができます。

 

他にもネットケイバなど様々な競馬サイトに掲載されるので、誰でも簡単に見ることができます。

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調教後の馬体重

 

JRAでは調教後の馬体重の発表も行っています。

主な対象はG1ですが、年始に行われるG3金杯も対象となっています。

 

調教後の馬体重の発表は木曜日の17時に一斉に発表されます。

 

G1以外に出走する馬の調教後の馬体重は、新聞やクラブの公式サイトなどから確認することができます。

 

ちなみに、地方競馬では計測不能という時もあります。

 

 

大幅な馬体重増減の理由

 

 

競馬では、前走から+15kgや-20kgなど馬体重の大幅な増減のある馬の出走が多々あります。

馬体重の増減の理由は様々です。

 

馬体重の大幅な増減は悪いように見えますが、良いこともいくつかあります。

 

 

馬体重の大幅プラス

 

競走馬は日々成長していきます。

特に若い時は体が出来ていないので、3歳、4歳と年齢を重ねるごとに体重は増えていきます。

競走馬の年齢の数え方は?競走馬の年齢についてまとめてみた

 

なので、大幅プラスは成長分と捉えることもできます。

成長分の場合はこれまで凡走していた馬でも激走する可能性があります。

 

ただ、休み明けの大幅プラスは成長分なのか、十分な調教ができていないのか判断が難しいです。

その場合は、調教タイムや調教内容を確認しましょう。

 

一方、1週間や2週間など短期間での大幅プラスはただ単に満足な調教が行われていなかったり、体が絞れていない場合が多いです。

 

また、中央競馬から地方競馬に移籍した馬の初戦は大幅プラスになりやすいです。

実際、+30kgなどの馬も多いです。

 

普通なら評価を下げたいところですが、中央からの馬は能力だけで勝ってしまうことも結構あるので、気にしない方がいいです。

 

 

馬体重の大幅マイナス

 

大幅なマイナス体重は体が絞れてきたとプラスに捉えることができます。

 

たとえば、ケガのリスクや体調面から強めの調教ができなかったのが、月日を重ね、満足な調教が行われるようになったため、馬体重を絞ることができたなど。

 

一方、体調を崩して餌の食べる量が減ったため、大幅なマイナス体重となっている場合もあります。

この場合はレースで凡走するケースがほとんどです。

 

良いマイナス体重か悪いマイナス体重かは調教内容やタイム、パドックでの毛ヅヤなどから判断することができます。

 

また、中央から地方に移籍した馬の2戦目、3戦目は馬体重が大幅マイナスになることが多いです。

これはそれほど気にする必要はなく、むしろプラス要素と捉えてもいいかもしれません。

 

輸送による馬体重減

 

競馬は様々な場所で開催されるため、輸送が行われます。

たとえば、栗東(関西)所属の馬が関東のレースに出るためには輸送が必要です。

 

そして、輸送が苦手な馬もいて、輸送があると一気に馬体重を減らしてしまう馬がいます。

 

調教師のなかには輸送も見越して、少し太め残しで調教する人もいるため、一概に輸送による馬体重減はマイナスとは言えませんが、注意は必要です。

 

 

馬体重の増減の悪いパターン

 

良くない理由で馬体重が変化している時はその馬の評価を下げたほうがいいです。

 

たとえば、もともと小さい馬なのに馬体重を大きく減らしていたり、長期休養明けなのに馬体重が減っているなどが挙げられます。

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大きいレースに出走する馬は、レースの結構前から陣営がコメントを出すことが多いです。

その時、「前走の敗因は馬体が細すぎた。今回はプラス体重で挑みたい」的なコメントをしているのに、レース当日がマイナス体重だった場合は評価を下げるべきです。

 

また、連闘に次ぐ連闘で、馬体重がどんどん減っている場合も危険な時が多いです。

競馬の連闘とは?連闘でG1を勝った馬は?連闘についてまとめてみた

 

ただ、いくら良くない理由で馬体重が増減していようとも、能力のある馬は能力だけで勝ち切ってしまうことも多々あります。

 

 

馬体重の大幅増減時の成績

 

では、実際、馬体重の大幅増減があった馬の成績はどうなのか。

データをまとめてみました。

 

20kg以上の増減があった馬の成績(2024年)

増減 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
-20kg以上 4.1% 11.0% 22% 34%
+20kg以上 6.2% 16.1% 74% 80%

 

20kg以上のマイナスは買わないほうがいい

 

データを見て分かるように、マイナス20㎏以上の馬の成績はかなり悪いです。

どれだけ買い続けても、収支は悪くなってしまいます。

 

複勝率も高くはないため、3連系の相手にも入れなくていいかもしれません。

 

もちろん、0ではないので、100%来ないわけではありませんが、印は下げたほうがいいかもしれません。

 

20㎏以上のプラスは悪くない

 

一方で、馬体重が+20㎏以上の馬の成績はそこまで悪くありません。

 

単勝回収率・複勝回収率ともに100は超えていませんが、勝率や複勝率を見ると悪いとは言えません。

 

つまり、+20kg以上の馬に関しては、評価を下げる必要はないと言えるでしょう。

 

 

ベスト体重は好走時の体重から考えよう

 

大幅なプラスとマイナスを繰り返している馬はどれがベスト体重なのか分かりにくいです。

 

また、海外だと馬体重は計測不能なことが多く、海外遠征が続くと今の体重が良いのか悪いのか判断しづらいです。

 

そんな時はその馬が好走していた時の馬体重を見てみましょう。

 

たとえば、450kg台の時に好走していて、470kg台では毎回凡走しているなど。

データを取っていけば、共通点が見えてきます。

競馬のデータの見方を解説!

 

なので、ある程度の成績を積んだ馬であれば、このやり方で判断することができます。

 

とはいえ、6歳馬なのに2歳の時の体重を参考にするなどはやめたほうがいいです。

 

 

まとめ

 

馬体重はレース発走の約1時間前に発表され、調教後の馬体重は木曜日の17時に発表されます。

 

馬体重の増減はレースへの影響が大きいです。

 

ただ、馬体重だけで判断するのは危険なので、調教やパドックでの様子も見て予想しましょう。

 

 

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