競馬に限らず色んなスポーツで「シルバーコレクター」がいます。
シルバーコレクターとは2着が多い人や馬を指す言葉で、競馬のシルバーコレクターと言えばステイゴールドが有名です。
ここでは、地方・中央を問わず2015年以降のシルバーコレクターを中心に紹介します。
シルバーコレクターな競走馬
主に2015年以降に活躍したシルバーコレクターを中心に紹介します。
現役馬に限らず引退した馬も含めて紹介します。
エタリオウ
近年のシルバーコレクターと言えば、エタリオウが有名でしょう。
2020年12月現在の成績は【1-7-0-9】となっています。
唯一勝ったのは2歳時の未勝利戦のみで、それ以降は1度も勝てていません。
2017年12月の2歳500万下のレースから4戦連続で2着となり、シルバーコレクターの片鱗を見せたエタリオウでしたが、日本ダービーで4着となり、惜敗続きにピリオドを打ったかと思われました。
しかし、次走の神戸新聞杯から3戦連続で2着になり、「シルバーコレクター=エタリオウ」となりました。
勝利に一番近かったのが菊花賞で、1着のフィエールマンにハナ差で敗れてしまいました。
2019年3月時点では10戦して2着7回と素晴らしいシルバーコレクターぶりを見せてくれました。
ただ、2019年の天皇賞春から馬券外が続き、2020年の天皇賞春を最後に引退しました。
引退後は種牡馬となりました。
カレンブーケドール
2着が7回と極端に2着が多いわけではありませんが、大きな舞台での2着が多いためシルバーコレクターという印象が強い馬です。
デビュー戦は2着でしたが、そこから未勝利戦やスイートピーステークスを勝利していきます。
そして迎えた2019年のオークスで12番人気と低評価ながら2着に入ります。
ここからシルバーコレクターの本領発揮で、次走の紫苑ステークスは3着だったものの、秋華賞、ジャパンカップ、京都記念、オールカマーと4戦連続で2着となります。
強豪ぞろいのメンバーのなか激走を見せますが、何故か勝つことができないのです。
2020年のジャパンカップは4着、有馬記念は5着とシルバーコレクターを脱したかに見えましたが、2021年の日経賞でまたしても2着となりました。
サウンズオブアース
2018年に引退した馬で【2-8-1-19】という成績だったシルバーコレクターです。
主な勝鞍は「はなみずき賞(500万下)」ですが、獲得賞金は4億円以上という名馬です。
2着が長く続くというよりはコンスタントに2着を出す馬で、2014年~2016年の間に2着を7度たたき出しました。
菊花賞や有馬記念、ジャパンカップなどで2着になりましたが、勝った馬はキタサンブラックやラブリーデイといった名馬ばかりです。
2016年のジャパンカップの2着以降は引退する2018年まで一度も馬券内に来ることはありませんでした。
アエロリット
シルバーコレクターという印象がない人も多いかもしれません。
ただ、19戦して7度の2着はシルバーコレクターと呼ぶに値する数字と言えるでしょう。
NHKマイルカップなど3つの重賞を勝っており、シルバーコレクターの中では珍しいタイプです。
新馬戦は快勝しましたが、そこから3戦連続で2着になり、それ以降もコンスタントに2着を出し続けました。
逃げ馬だったため、2着になるときは全て後ろから差されての2着でした。
2018年から2年連続で安田記念をクビ差の2着と好走しました。
リスグラシュー
元シルバーコレクターです。
22戦して2着8回とシルバーコレクターらしい数字ですが、G1を3勝するなど通算7勝を挙げています。
2019年に覚醒しましたが、それまではシルバーコレクターと呼ばれていました。
G1で5回2着になっており、もし2018年で引退していたら最強のシルバーコレクターとなっていたでしょう。
2019年の宝塚記念からコックスプレート、有馬記念とG1を3連勝する活躍をみせ、引退しました。
なかなか勝ち切れない馬でしたが、有馬記念ではアーモンドアイやサートゥルナーリアを圧倒的な力で蹴散らしました。
今ではリスグラシューがシルバーコレクターだったことを誰も覚えていないでしょう。
ワントゥワン
2019年5月に引退した馬で、通算成績は【5-8-2-14】でした。
重賞は1度も勝つことができませんでしたが、2018年の関屋記念、京成杯オータムハンデ、富士ステークスで3戦連続2着に入る活躍を見せました。
3戦全てで上がり最速の脚を使っており、最後方からの追い込みは目を見張るものがありました。
ワントゥワンは乗り替わりが多く、全部で17人の騎手が騎乗しました。
なので、2着になったレースは全て別の騎手という非常に珍しいシルバーコレクターでした。
どんな騎手でも好走できる馬の能力の高さが垣間見える一方で、シルバーコレクターなのは馬に何かしらの問題があったことが考えられます。
ラブカンプー
2020年12月現在、通算成績が【3-8-1-23】と圧倒的に2着が多い馬です。
デビューから3戦連続で2着になるなど、2歳の時からシルバーコレクター臭を漂わせていました。
シルバーコレクターとして本領発揮したのは3歳で、9戦して2着が5回でした。
セントウルステークスやスプリンターズステークスでも2着となり、いつか重賞を勝つだろうと期待されていましたが、2019年に入ってからは惨敗が続いていました。
しかし、2020年7月のCBC賞を13番人気ながら見事に逃げ切り、初重賞制覇を達成しました。
そして、2020年12月に引退となりました。
アベニンドリーム
地方競馬所属のシルバーコレクターです。
2019年に門別でデビューし、2戦連続で2着となりましたが、その後は勝ったり負けたりを繰り返していました。
シルバーコレクターとなったのはそのあとで、2019年の10月から4戦連続で2着となりました。
そのうちの2戦が鎌倉記念と北海道2歳優駿であり、どちらも人気薄での好走でした。
ただ、4戦連続2着で迎えた2020年5月の北斗盃では1番人気に推されましたが6着でした。
その後、北海優駿を勝つなどシルバーコレクターから抜け出しましたが、2020年後半は不調に悩まされ結果を残すことができませんでした。
ジョウショーカード
2019年に中央でデビューし、現在は名古屋所属の地方馬です。
この馬は近年のシルバーコレクターのなかで最もシルバーコレクターの称号にふさわしい馬かもしれません。
中央では全て馬券外でしたが、名古屋に移籍するとシルバーコレクターとして頭角を現していき、2021年4月時点で計13回の2着があります。
また、この馬が凄いのは2020年9月から2020年12月まで8戦連続で2着になっていることです。
どんな状況でも必ず2着に来るのです。
ただ、2着の時は全て戸部騎手&名古屋1400mなので、条件や騎手が変われば勝ちだす可能性もあります。
まとめ
競馬界には1回も掲示板に入れなかった馬もたくさんいるので、シルバーコレクターでも十分活躍した馬と言えるでしょう。
まだまだ現役バリバリの馬もいるので、リスグラシューのように急に覚醒する馬もいるかもしれません。
いずれにせよ、今回紹介した馬たちはこれからも好走する確率の高い馬なので、馬券を買う際は注目してみてはいかがでしょうか。