競馬は馬7:騎手3で決まると言われているほど、騎手の力が大きいです。
中央競馬にも地方競馬にも数多くの騎手が存在しますが、その中でも現役で活躍している有名日本人騎手を紹介します。
外国人騎手が大活躍の時代
有名日本人騎手を知る前に、今の競馬界は日本人騎手よりも外国人騎手の活躍のほうが目立っている現状を知りましょう。
現在、中央競馬所属の外国人騎手はクリストフ・ルメール騎手とミルコ・デムーロ騎手の2人となっています。
そして、この2人が中央競馬で大活躍しています。
2人とも2015年に中央競馬所属となりましたが、ルメール騎手は2017年から5年連続でリーディングジョッキー、デムーロ騎手も2017年から2年連続リーディング2位と、日本人を抑え活躍しています。
リーディング以外でもG1など大きな舞台で日本人騎手を差し置いて優勝しています。
また、ルメール騎手、デムーロ騎手以外にも、春や秋のG1シーズンになると世界で活躍している有名外国人騎手が短期免許で来日し大活躍しています。
外国人騎手は日本人騎手よりも腕があり、人気馬に乗ることが多いので、その分、日本の若手騎手などの騎乗機会が少ないです。
ですが、この現状の中でもしっかりと活躍している日本人騎手がいるのも事実です。
現役有名日本人騎手の一覧
ここでは、近年で活躍している有名な日本人騎手を紹介します。
競馬初心者の方はどの馬を買おうか悩んだ時はここで紹介する騎手の馬を買ってみることをおすすめします。
地方競馬の騎手に関しては以下の記事をご覧ください。
武豊
競馬に詳しくない人でも知っている日本競馬界のスーパースターです。
すでに55歳を超えており、大ベテランの域に入っていますが、それでも今なお活躍している騎手です。
これまで積み上げた勝利数は4500を超えており、歴代最多の記録となっています。
他にも数々の記録を残しており、通算G1勝利数やJRA最多騎乗記録などほぼ破られることはないであろう記録を樹立しています。
これまでに数多くの名馬に騎乗しており、中でも有名なのがディープインパクトでしょう。
武豊はディープインパクトの全14戦の全てで手綱を取っています。
ディープインパクトとは中央競馬クラシック三冠を無敗で達成した名馬です。
現役を引退し、種牡馬となっても毎年リーディングサイアー(産駒が一番勝った)となっており、大活躍しています。
2019年に亡くなってしまいましたが、競馬ファンに強烈な印象を与えた馬であり、武豊といえばディープインパクトと多くの人が思っています。
ディープインパクト以外にもスペシャルウィークやメジロマックイーンなどの名馬にも騎乗しています。
近年でもキタサンブラックやドウドュースにも騎乗していました。
川田将雅
近年一番活躍している日本人騎手でしょう。
2010年以降安定して活躍していましたが、2019年にリーディング2位となるとそこから常にリーディング争いに加わり、2022年に初めてリーディングジョッキーとなりました。
2008年に皐月賞をキャプテントゥーレで制してからコンスタントにG1を勝利、2023年にはリバティアイランドで牝馬3冠を達成しました。
基本的に川田騎手は色んな馬でG1を幅広く勝っており、お手馬はこれというのはリバティアイランド以外少ないです。
以前は不愛想でメディアへの露出も少なかったですが、最近はインタビューでの対応も良くなり、netkeibaでコラムを持つなどイメージがガラッと変わりました。
基本的にどの競馬場でも複勝率は50%近い数字を残しているので、馬券から外すのは危険な騎手です。
戸崎圭太
2014年から2016年まで3年連続でリーディングを獲った関東を代表する騎手です。
元々は地方競馬である大井競馬所属の騎手でした。
G1など大きな舞台での1勝よりも平場での勝利数にこだわっている騎手なので、人気騎手ながらG1に乗らない時も多々あります。
関西には外国人騎手や武豊など、ここで紹介した騎手が数多く在籍しますが、関東には関西ほどの騎手はおらず、現状関東だと戸崎圭太がナンバーワンジョッキーでしょう。
代表的な馬としては皐月賞を制したエポカドーロやダービー2着のダノンキングリーが挙げられます。
人気馬に乗ることが多いので、人気薄の馬にはあまり乗りませんが、人気薄の馬に乗った時の成績は良くありません。
特に9番人気以下の馬での成績がかなり悪いです。
また、関東の競馬場の成績はいいですが、京都競馬場などの勝率はかなり低いので、関西の戸崎圭太は注意が必要です。
横山武史
若手~中堅騎手の中では活躍している関東の騎手です。
父は2900勝以上している今なお現役の横山典弘騎手、兄は450勝以上している中堅騎手の横山和生騎手です。
有名な話ですが、以前にルメール騎手が若手騎手の中で上手いと思ったのが横山武史騎手だそうです。
2019年までは重賞を勝つことができませんでしたが、2020年にフローラステークスで重賞初制覇すると、2021年にはエフフォーリアで皐月賞を勝ちました。
横山武史は頻繁に大穴をあける印象が強く、実際2ケタ人気の馬を馬券内によく持ってきているデータがあります。
東京や中山競馬場での成績もいいですが、新潟や小倉などのローカルでは好成績を残しているので、ローカルでの人気薄の横山武史は要注意です。
坂井瑠星
次世代の競馬界を引っ張っていくであろう騎手です。
20代ながらすでにいくつものG1を勝利しており、非常に安定感のある騎手でもあります。
海外にも積極的に乗りにいく騎手であり、海外の重賞でも結果を残しています。
フォエバーヤングとのコンビで2025年のサウジカップ(G1)を勝利するという偉業も成し遂げました。
矢作調教師との師弟関係も競馬ファンに人気があります。
坂井騎手はとにかく逃げ・先行馬を扱うのがうまいので、逃げ・先行馬に乗っている時は積極的に狙ってみることをおすすめします。
吉村誠之助
若手騎手の中では一つ抜けた活躍をしている騎手です。
お父さんが兵庫県競馬で活躍している吉村智洋騎手なため、デビュー当初から話題にはなっていました。
2025年には2か月連続で重賞を勝つなどしっかりと実力もある騎手です。
まだ若いため、ここからどうなるかは分かりませんが、G1を何勝もできるような器はある騎手ではないでしょうか。
大きな舞台で活躍していくと、オッズ妙味がなくなってしまうので、狙うなら今のうちかもしれません。
引退してしまった有名騎手
近年で大活躍していたけれど、調教師になったため、引退したのが福永祐一です。
福永祐一
武豊に次いで日本人騎手の中で有名な騎手でした。
バラエティ番組などにもよく出演しており、凱旋門賞の時は地上波の番組で解説をやっているので知っている人も多いでしょう。
2010年から毎年100勝を超えており、常にリーディング上位に位置している日本人騎手でした。
代表的な馬と言えば、G1を3勝したジャスタウェイや菊花賞を制したエピファネイアや牡馬クラシック3冠を達成したコントレイルです。
よく勝っている一方で、一部のファンの間では4着が多い印象を持たれていました。
全体的な数字としては4着の数はそれほど多くないですが、大きな舞台での4着は多かったです。
騎手を引退後は調教師となり、2024年にはドロップオブライトで重賞を勝っています。
まとめ
昨今の競馬界では外国人騎手が大活躍していますが、日本人騎手も負けてはいません。
若手の中には海外へ武者修行しに行っているジョッキーもおり、将来が楽しみな騎手がたくさんいます。
ただ、安定して馬券を取りたいなら、外国人騎手やここで紹介した騎手を買うのがベストでしょう。
川田将雅や戸崎圭太など、今回紹介した騎手は人気馬に乗る機会が非常に多いので、当然ながら勝つ確率も高いです。