競馬のレースは様々な距離で行われます。
競馬初心者からすると、最後の直線のイメージが強く、一体どのくらいの距離を走っているのか分からないと思います。
ここでは、競馬の距離一覧や中央競馬と地方競馬のレース距離の違いなどについて紹介します。
また、競馬の最短距離のレースや面白い距離のレースなどについても紹介します。
芝のレース距離一覧
中央競馬の芝のレースは様々な距離で行われています。
ただ、昔は使われていたけど今は使われていない距離のレースなどもあります。
また、レース距離は競馬場によって異なり、例えば2300m戦は東京競馬場のみで行われています。
2020年に行われた芝のレース距離一覧(中央競馬)
距離 | 競馬場 |
1000m | 新潟、函館 |
1200m | 阪神、中山、中京、福島、京都、新潟、札幌、小倉 |
1400m | 東京、阪神、中京、京都、新潟 |
1500m | 札幌 |
1600m | 東京、阪神、中山、中京、京都、新潟 |
1800m | 東京、阪神、中山、福島、京都、新潟、札幌、小倉、函館 |
2000m | 東京、阪神、中山、中京、京都、福島、新潟、札幌、小倉、函館 |
2200m | 阪神、中山、中京、京都、新潟、 |
2300m | 東京 |
2400m | 東京、阪神、京都、新潟、 |
2500m | 東京、中山 |
2600m | 阪神、福島、札幌、小倉、函館 |
3000m | 阪神、京都 |
3200m | 京都 |
3400m | 東京 |
3600m | 中山 |
上の表は障害戦を除いた2020年芝のレース距離一覧ですが、見て分かるようにかなりの数のレース距離が存在します。
基本的に1200mや1600m、2000m戦などが多く、3000mを超える長い距離のレースは毎年数回しか行われていないです。
芝の最短距離は1000m、最長距離は3600m
上の表を見て分かるように、芝の最短距離は1000mとなっています。
基本的にレースではコーナーを曲がってゴールを目指しますが、新潟1000m戦は千直と言われ、1000mの直線を真っ直ぐ走ります。
一般的に長距離戦になればなるほど騎手の腕が問われると言われていますが、新潟1000m戦も騎手による差が激しく、女性騎手の藤田菜七子騎手や2020年に引退した西田騎手などが得意としています。
最長距離は中山競馬場の3600m戦で、毎年12月に行われるステイヤーズステークスの1戦のみとなっています。
ちなみに、3600m戦ではコースを約2周します。
ダートのレース距離一覧
ダートも芝と同様に様々なレース距離が存在しますが、ダートの方が距離の種類は少ないです。
また、中央競馬の場合は芝と比べてダートのレース数自体が少ないです。
2020年に行われたダートのレース距離一覧(中央競馬)
距離 | 競馬場 |
1000m | 札幌、小倉、函館 |
1150m | 福島 |
1200m | 阪神、中山、中京、京都、新潟 |
1300m | 東京 |
1400m | 東京、阪神、中京、京都 |
1600m | 東京 |
1700m | 札幌、小倉、福島、函館 |
1800m | 阪神、中山、中京、京都、新潟 |
1900m | 中京、京都 |
2000m | 阪神 |
2100m | 東京 |
2400m | 中山、札幌、小倉、函館 |
2500m | 中山、新潟 |
ダートの場合は1200m~1800mの間でレースを組むことが多く、ダート長距離戦は少ないです。
中央で行われるダートG1も1600mと1800mの2つです。
ダートの最短距離は1000m、最長距離は2500m
ダートの最短距離のレースは札幌、小倉、函館で行われる1000m戦です。
芝では直線1000mというレースがありましたが、ダートの場合は全てコーナーがあります。
また、3つの競馬場は全て右回りのコースなので、左回りに限ると最短距離は中京や新潟1200m戦となっています。
ダートの最長距離は中山と新潟で行われる2500m戦です。
ただ、レース数は少なく、2020年は中山、新潟ともに1戦しか行われませんでした。
なので、慣れていない騎手も多く、2018年には騎手がレース距離を誤認するという前代未聞の事案が発生しました。
地方競馬のレース距離
地方競馬も競馬場ごとに様々なレース距離が存在します。
地方競馬は盛岡競馬場以外は全てダートコースしかないので、中央競馬と同様に長距離戦は少ないです。
ただ、中央競馬と比べて長距離の重賞は多いですし、短距離のレースも幅広いです。
地方競馬の最短距離と最長距離
地方競馬の最短距離は800m、最長距離は2600mです。
800mのレースは笠松や浦和、名古屋、高知など多くの地方競馬場で実施されています。
800mと超短距離のレースなので、行った行ったの競馬になりやすく、先行した馬で決着することが多いです。
一方、最長距離の2600m戦は大井と金沢競馬場でしか行われていません。
2020年は金沢の北国王冠、大井の金杯トライアルと金杯の3つのみとなっています。
800m戦が50秒前後で終わるのに対して、2600m戦は2分50秒前後とかなり長いです。
面白い距離のレース
地方競馬は面白い距離のレースが多いです。
たとえば、園田競馬場のコースでは820m戦や1230m戦など独特な距離のレースが存在します。
また、水沢競馬では850m戦、佐賀競馬にも1750m戦というのがあります。
さらに、イギリスにはゴールドカップという約4000mのレースが存在します。
このレースにはストラディバリウスやオーダーオブセントジョージなど海外の名馬たちが数多く参戦しています。
ばんえい競馬は200m
ばんえい競馬とは馬が重りと騎手を載せたソリを曳いて競うレースです。
直線200mですが、道中に2つの障害があり、その障害をソリを曳きながら乗り越えていくレースとなっています。
北海道の帯広競馬場のみで行われているレースで、世界でも唯一のレースとなっています。
ばんえい競馬とは?馬券購入方法は?ばんえい競馬についてまとめてみた
まとめ
中央競馬の最短距離のレースは1000m、最長距離は3600mとなっています。
地方競馬の場合は最短距離が800m、最長距離が2600mとなっています。
基本的に芝もダートも長距離戦は少なく、1200m~2000mのレースが多いです。