競馬初心者から「馬券を買うときに出てくる軸って何?」や「ボックスとは?」とよく質問されることがあります。
競馬の馬券の種類はかなり多く、単勝や複勝、ワイド、3連単など色々と複雑ではあります。
ただ、競馬初心者でも馬券の種類はなんとなく理解できます。
一方、1頭軸流しやフォーメーション、ボックスなど買い方に関しては競馬初心者にはハードルが高いです。
ここでは、競馬初心者にも分かるように馬券の軸やフォーメーションなど馬券の細かい部分について紹介していきます。
単勝と複勝は買い方が一つ
まず、競馬初心者がよく買う単勝と複勝は買い方が1種類しかありません。
単勝は1着を当てる馬券、複勝は3着以内に来る馬を当てる馬券です。
複数の馬の単勝や複勝を買うことはありますが、いずれにせよ馬券を組み合わせることはないので、1頭軸流しやフォーメーション、ボックスと言った買い方は存在しません。
正直、流しやフォーメーション、ボックスは競馬初心者にとって理解しづらい買い方です。
ここでは、なるべく分かりやすく説明しますが、頭を使いたくない人は素直に単勝や複勝で競馬を楽しみましょう。
馬券の軸とは
馬券の軸とは、絶対に来ないといけない馬のことです。
まず、馬券には流しという買い方が存在します。
上記の画像は馬単1着流しで馬券を買った際の画像です。
馬番10から1,3,4,7,8に流しており、10が1着で1,3,4,7,8のいずれかが2着なら的中となります。
この場合、10が必ず1着に来ないといけないので、10が軸となります。
1着流しなので、10が2着だと馬券は外れです。
3連単も同様で、3連単1着流しなら軸にした馬は必ず1着に来なくてはいけません。
2頭軸もある
軸には1頭軸と2頭軸というのがあります。
馬単や馬連は1頭軸のみですが、3連単や3連複は1頭軸と2頭軸があります。
2頭軸はその名の通り、2頭の馬を軸にする買い方です。
たとえば、3連複2頭軸流しなら、軸の2頭を選んだ後に相手を選びます。
この軸にした2頭は必ず3着以内に来ないといけません。
どちらかが4着以下だと馬券は外れとなります。
要は絶対に来ないといけない馬が2頭になるのが2頭軸です。
流しで買うメリット
流しで買うと面倒な手間を省くことができます。
たとえば、先ほどの馬単流しの場合、馬単10-1,10-3,10-4と買っても馬券の中身は変わりません。
ただ、わざわざ10-1,10-3,10-4と一つずつ買うのは非常に面倒です。
特にマークシートだと、マークする回数が多くなってしまいます。
一方、流しで買うと1着に10をマークして、あとは流す相手をマークするだけなので、非常に楽です。
マルチとは
流しで買う際にマルチという選択肢が出てきます。
マルチは、反対の組み合わせもカバーする買い方です。
たとえば、馬単1着流し10-1,3,4で買ったら、10が1着に来て、1,3,4のどれかが2着に来ないといけませんでした。
しかし、馬単1着流しマルチで買うと、10が2着で、1,3,4のどれかが1着でも的中となります。
要は着順が入れ替わっても、当たりとなるのです。
その分、金額はかかりますが、マルチなら逆のパターンもカバーしてくれるのです。
ボックスとは
ボックスとは、全ての組み合わせを網羅した馬券です。
上記は先ほど紹介した馬単流しの画像です。
この買い方だと10が必ず1着に来ないといけませんでした。
しかし、ここで馬単1,3,10のボックスを買ったとします。
この場合、1-3,1-10,3-1,3-10,10-1,10-3のどれが来ても的中となります。
つまり、選んだ馬で1,2着が決まれば、順番に関係なく的中となるのです。
また、3連単5頭ボックスなら、1~3着が選んだ5頭のうち3頭で決まればいいのです。
三連単5頭ボックスとは?買い方は?三連単5頭ボックスについてまとめてみた
ボックスのメリット
ボックスは全ての組み合わせを網羅してくれるので、的中しやすいです。
競馬では、軸の馬は来なかったけど、相手に選んだ馬は全て来ているということがよくあります。
また、軸は来ているけど、着順で外れるということもよくあります。
しかし、ボックスであれば軸がないですし、選んだ馬で決まれば順番も関係ありません。
なので、ボックスで買えば、惜しい外れが少なくなります。
ボックスのデメリット
ボックスは的中する確率が上がりますが、その分、買い目が増えるので必要な金額が増えます。
たとえば、馬単10-1,3,4,7,8なら5頭に流しているので、100円で買うなら全部で500円かかります。
一方、1,3,4,7,8,10の馬単6頭ボックスの場合、組み合わせが30通りあるので、100円で買うと全部で3000円もかかってしまいます。
ボックスは幅広くカバーするのでお金がかかるのです。
フォーメーションとは
競馬初心者にとって、フォーメーションが一番理解しづらい買い方だと思います。
ざっくり説明すると、フォーメーションは色んな組み合わせ方ができる買い方です。
上記の画像は3連単をフォーメーションで買った時の馬券です。
この馬券を3連単1着流しで買うと、9-3,6,7,10となり、100円で買った場合は全部で1200円かかります。
一方、画像の購入金額を見て分かるように、このフォーメーションでは全部で900円しかかかっていません。
何が違うかと言うと、このフォーメーションでは、10番が2着に来た時の馬券を買っていません。
少しマニアックに説明すると、10を3着付けにしかしていません。
馬券を買う時にこの馬は3着に来るのが限界かなという時があります。
しかし、流しで買ってしまうと2着に来た時の馬券も買うことになってしまいます。
そこで、2着に来た時の馬券を省きたい時に役立つのがフォーメーションです。
もちろん、1着に3頭選ぶなど複雑なフォーメーションにすることも可能です。
予想に自信があるなら、流しではなく、フォーメーションで点数を絞って買うのがベストでしょう。
1列目、2列目、3列目
フォーメーションには、1列目、2列目、3列目というのがあります。
簡単に言うと、1列目が1着、2列目が2着、3列目が3着です。
上記のフォーメーションの場合、1列目に9、2列目に3,6,7、3列目に3,6,7,10を配置しています。
馬券を買うときに1列目を選択してくださいと出たら、1着に来そうな馬を選べば問題ありません。
まとめ
軸は絶対に来ないといけない馬、マルチは反対もカバーした買い方、ボックスは全ての組み合わせを網羅した買い方、フォーメーションは色んな組み合わせができる買い方です。
フォーメーションなどは言葉で説明されてもイマイチ理解しづらいです。
実際にボックス買いなど色々試してみて、覚えることをおすすめします。