競馬には夏競馬と呼ばれる時期があります。
ただ、競馬初心者からすると夏競馬と言われてもよく分からないと思います。
ここでは、夏競馬の特徴や予想方法など夏競馬について紹介します。
夏競馬とは
夏競馬とは、7月~9月上旬までに行われる競馬のことです。
6月に行われる宝塚記念も夏競馬という意見がありますが、7月から夏競馬というのが一般的です。
競馬は1年中行われており、春競馬、夏競馬、秋競馬、冬競馬に分かれています。
その中でも特徴的なのが夏競馬です。
夏競馬はローカル開催
基本的に春、秋、冬競馬は関東(東京・中山競馬場)と関西(阪神・京都競馬場)の2つに分かれて行われます。
時期によっては関東・関西・ローカルの3場所開催もあります。
一方、夏競馬はローカル競馬場でしか競馬が行われません。
ローカル競馬場とは、札幌・函館・新潟・福島・中京・小倉競馬場の6つ競馬場のことを指します。
この6つの中から2場所or3場所で競馬が行われます。
ただ、札幌と函館の同時開催はないです。
G1が行われない
夏競馬はG1が開催されません。
G1とは、最高格付けのレースのことで、有馬記念や日本ダービーなどがG1レースです。
夏以外のシーズンは全てG1が行われますが、夏競馬は札幌記念のG2が最高で、ほとんどの重賞がG3となっています。
なので、競馬初心者でも知っているような有名なレースは夏だと行われないのです。
ただ、ジャパンダートダービーという地方競馬で行われるJpn1は7月に開催されます。
G1とJpn1の違いについては以下の記事をご覧ください。
強い馬は出走しない
夏競馬はG1が行われないので、G1に出走するような強い馬は出走してきません。
夏はG1で活躍するような馬は休養に入り、秋のG1に備えます。
強い馬のローテーション(2020年)
馬名 | 時期 | |||
グランアレグリア | 高松宮記念(3月) | 安田記念(6月) | スプリンターズステークス(10月) | マイルチャンピオンシップ(11月) |
アーモンドアイ | ヴィクトリアマイル(5月) | 安田記念(6月) | 天皇賞秋(11月) | ジャパンカップ(11月) |
サリオス | 皐月賞(4月) | 日本ダービー(5月) | 毎日王冠(10月) | マイルチャンピオンシップ(11月) |
オメガパフューム | 平安ステークス(5月) | 帝王賞(6月) | JBCクラシック(11月) | 東京大賞典(12月) |
上記の表は芝やダートで活躍している名馬たちの2020年のローテーションです。
見て分かるように、7~9月は全く出走していません。
G1馬の中には8月の札幌記念に出走する馬もいますが、頭数は少ないです。
サマーシリーズが行われる
夏競馬では毎年サマーシリーズというのが行われます。(サマーシリーズの開始は6月2週から)
サマースプリントシリーズ、サマー2000シリーズ、サマーマイルシリーズの3つに分かれており、それぞれ対象レースでの着順がポイントとなり、チャンピオン馬が決まります。
チャンピオンになると、その馬の関係者に優勝賞金が交付されます。
また、サマージョッキーシリーズというのもあり、サマーシリーズと同様にチャンピオンになったジョッキーには優勝賞金が交付されます。
夏競馬の予想方法
夏競馬には夏競馬ならではの予想方法が存在します。
ここでは、いくつかの予想方法を紹介します。
夏に強い馬を狙う
競走馬にはそれぞれ個性があり、悪天候で活躍する馬や冬に調子を上げる馬などがいます。
そして、夏に調子を上げ、活躍する馬も存在します。
とはいえ、どうやって夏に調子を上げる馬を見つければいいか分からないかと思います。
一番簡単な方法は昨年の夏競馬の成績と他の時期の成績を比べる方法です。
毎年、夏になると成績が良くなる馬は狙い目です。
他にも調教師のコメントで「暑くなるにつれて調子が良くなっている」などが出ている場合も夏が狙い目と言えます。
厩舎コメントは役に立つのか?無料で見るには?厩舎コメントについてまとめてみた
夏競馬=牝馬は信じない
夏競馬は牝馬が強いと巷で言われていますが、実はそうでもありません。
性別ごとの重賞勝利数(7月1週~9月1週)
年 | 牝馬 | 牡馬 |
2018年 | 3回 | 18回 |
2019年 | 2回 | 17回 |
2020年 | 7回 | 14回 |
上記はクイーンステークスを除く夏競馬の牝馬・牡馬別の重賞勝利数です。
障害などを含めているのもありますが、牡馬の勝利数の方が圧倒的に多いです。
もちろん、夏に調子を上げる牝馬もたくさんいますが、重賞に限って言えば牡馬の方が成績が良いのです。
なので、夏競馬=牝馬を信じて買うのはおすすめしません。
特定の競馬場に強い馬を狙う
競走馬の中にはローカルの競馬場にだけ異様に強い馬というのがいます。
小倉競馬場になると好走する小倉巧者など、夏競馬になると毎年〇〇巧者と呼ばれる馬が頭角を現してきます。
たとえば、クレッシェンドラヴという馬は福島巧者と呼ばれており、福島競馬場だと好走します。
実際、福島では【2-3-0-0】で、2勝はいずれも重賞です。
また、洋芝巧者というのもいます。
洋芝というのは、札幌競馬場と函館競馬場の芝のことで、この2つの競馬場の成績が良い馬を洋芝巧者と言います。
このように特定のローカル競馬場に強い馬がいるので、そういった馬を夏競馬では狙いましょう。
地方競馬は夏も通常開催
地方競馬は中央競馬と違い、夏も通常開催となっています。
どの地域でも競馬が行われますし、重賞も行われるので、その地域の有力馬も出走してきます。
たとえば、門別なら王冠賞やエトワール賞、船橋は習志野きらっとスプリント、園田は摂津盃と様々な重賞が行われます。
また、地方競馬は地方と付いていますが、関東や関西など色んな地域で毎日開催しているので、競馬場に行けるチャンスは中央競馬よりも多いです。
夏も競馬を楽しみたいなら地方競馬に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
夏競馬は7月~9月1週までの競馬を指します。
夏競馬はローカル開催で、G1が行われないなど様々な特徴があります。
ただ、夏競馬には夏競馬の魅力があるので、夏も競馬を楽しみましょう。