競馬に関するニュースを見ていると、よく出てくるのが「リーディング」という言葉です。
競馬以外で耳にすることは少ない言葉なため、どういう意味なのか想像しづらいと思います。
今回は競馬のリーディングについて紹介していきます。
特に、よく耳にするリーディングジョッキーについて詳しく解説していきます。
リーディングとは
競馬におけるリーディングとは、勝利度数のことを指しています。
言葉 | 意味 |
リーディングトップ | 勝利度数1位 |
リーディング上位 | 勝利度数の上位 |
なので、リーディングと言われたら、勝利数が多い順と考えれば問題ありません。
ただ、リーディングとだけ言われて、何のリーディングなのか分からないですよね。
基本的には「リーディング」=「リーディングジョッキー」を指すことが多いですが、色々種類はあるため「リーディング○○」と付くことが多いです。
リーディングジョッキーとは
競馬でよく使われるのが、リーディングジョッキーという言葉です。
リーディングの意味が分かれば簡単に理解できると思います。
リーディングジョッキーとは、勝利度数が1位の騎手を指しています。

競馬は1年を通じて開催されます。
そのため、リーディングジョッキーは、1年間で最も勝利度数が多い騎手を指しています。
歴代のリーディングジョッキー
年 | 受賞騎手 | 勝利度数 |
2020年 | C.ルメール | 204勝 |
2021年 | C.ルメール | 199勝 |
2022年 | 川田将雅 | 143勝 |
2023年 | C.ルメール | 165勝 |
2024年 | C.ルメール | 176勝 |
近年はまさにルメール無双となっています。
川田騎手や戸崎騎手など日本人騎手も健闘していますが、ルメール騎手の勝ち星とは大きな差があります。
そしてリーディングジョッキー以外にも毎年、色んな部門で騎手の表彰があります。
たとえば、制裁数が少ない騎手や勝率が最も高い騎手など。
ただ、リーディングジョッキーは勝率や2着率などは関係なく、とにかく勝利度数が多い騎手がその称号をもらえます。
2024年JRA賞の騎手部門
各賞 | 受賞者 |
JRA最多勝利騎手 | C.ルメール |
JRA最高勝率騎手 | C.ルメール |
JRA最多賞金獲得騎手 | C.ルメール |
騎手大賞 | C.ルメール |
MVJ | 戸崎圭太 |
上記で言えば、JRA最多勝利騎手=リーディングジョッキーということです。
開催リーディング
リーディングジョッキーは、1年を通しての勝利度数ですが、開催リーディングというのもあります。
競馬は全国各地の競馬場で行われています。
そして、開催ごとにリーディングジョッキーが決まります。
たとえば、函館リーディングや第2回福島リーディングなどがあります。
2025年夏の開催リーディング(一部)
場所 | 受賞騎手 |
函館競馬 | 横山武史 |
福島競馬(第2回) | 戸崎圭太 |
小倉競馬(第2回) | 松山弘平 |
ただ、開催リーディングジョッキーになった騎手が、そのままリーディングジョッキーになるわけではありません。
一時期調子が良くても、1年を通じて勝ち続けることは難しいです。
また、夏競馬などは3場所開催なため、乗鞍が多いですが、2場所になると勝ち星も乗鞍も減るため、熾烈な戦いとなってきます。
リーディングトレーナー
リーディングトレーナーは、勝利度数が1位の調教師のことです。
歴代のリーディングトレーナー
年 | 受賞騎手 | 勝利度数 |
2020年 | 矢作芳人 | 53勝 |
2021年 | 中内田充正 | 54勝 |
2022年 | 矢作芳人 | 59勝 |
2023年 | 杉山晴紀 | 55勝 |
2024年 | 矢作芳人 | 55勝 |
リーディングジョッキーと比べると勝利度数は少なく感じますが、調教師の場合は管理している馬の数に限界があります。
そのため、毎レース出走させることはほぼありませんし、1日に数頭しか出走しないことがほとんどです。
また、いくら強い馬を1頭管理していたところで、1年で出走する数は4~8レースくらいです。
そのため、圧倒的な馬が1頭いる厩舎よりは、新馬や未勝利などの条件クラスをしっかりと勝ちあがっていく馬が多い厩舎がリーディングトレーナーを獲得しやすいです。
リーディングサイアー
リーディングは人だけでなく、馬も対象となっています。
それが、リーディングサイアーです。

リーディングサイアーは、1年間で最も賞金を獲得した種牡馬のことを指しています。
リーディングは基本的に勝利度数ですが、リーディングサイアーに関しては、獲得賞金が対象となっています。
歴代のリーディングサイアー
年 | 受賞種牡馬 | 入着賞金 |
2020年 | ディープインパクト | 795,291.2万円 |
2021年 | ディープインパクト | 681,080.6万円 |
2022年 | ディープインパクト | 450,171.6万円 |
2023年 | ドゥラメンテ | 416,555.9万円 |
2024年 | キズナ | 425,123.5万円 |
獲得賞金で競われるため、産駒がどれだけ大きなレースを勝てるかで順位が変わってきます。
たとえば、2023年はドゥラメンテがリーディングサイアーでしたが、勝利数だけで言えばロードカナロアが一番でした。
ただ、ドゥラメンテ産駒のリバティアイランドが牝馬クラシック3冠を達成、ドゥレッツァが菊花賞を勝利するなど、G1で産駒が活躍したためリーディングサイアーを受賞しました。
そのため、いくら産駒の数が多く、条件クラスをたくさん勝ったからと言って、リーディングサイアーを獲得できるわけではありません。
ブルードメアサイアーリーディング
ブルードメアサイアーリーディングというのもあります。
ブルードメアサイアーとは、競走馬の母馬の父馬を指しています。
俗に、「母父」と呼ばれているものです。
ブルードメアサイアーも毎年ランキングが発表され、ブルードメアサイアーも賞金額でリーディングが決定します。
歴代のブルードメアサイアーリーディング
年 | 受賞種牡馬 |
2020年 | キングカメハメハ |
2021年 | キングカメハメハ |
2022年 | キングカメハメハ |
2023年 | ディープインパクト |
2024年 | ディープインパクト |
つまり、この場合はディープインパクトやキングカメハメハの子供(牝馬)の仔が活躍しているということです。
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リーディングを買い続ければ儲かるのか
歴代のリーディングジョッキーやリーディングトレーナー、リーディングサイアーを見て分かるように、ほぼ毎年、メンツは変わっていません。

であるなら、「去年のリーディングジョッキーやトレーナーを買い続ければ儲かるのでは?」と思うかもしれません。
ですが、残念ながら競馬はそんなに簡単ではありません。
仮に2024年にルメール騎手の単勝を買い続けても回収率は73%で、マイナス収支となります。
また、2024年に矢作厩舎の馬を単勝で買い続けたとしても、こちらも回収率は約73%となっています。
リーディング上位の騎手や厩舎は過剰人気になりやすいです。
そのため、買い続けたとしても、プラス収支にすることはかなり難しいです。
競馬で稼ぎたいなら
リーディング上位を買い続けても、稼ぐのが難しいのであれば、どうすればいいのか悩みますよね。
その場合は、プロの無料買い目を活用しましょう。
競馬予想のプロは、日々研究をしていますし、追い切りやパドック、返し馬をチェックし、事細かに予想に反映しています。
リーディング上位だからといった予想をするようなプロはいません。
ただ、非常に高い有料買い目を販売している予想家やサイトが多いです。
一方、下記サイトは無料で買い目を公開しているため、リスクなしで馬券を購入できるのでおすすめです。
まとめ
リーディングとは、勝利度数のことを指しており、競馬にはリーディングジョッキーやリーディングサイアーなど様々あります。
リーディングの対象は、1月から始まり、12月最後の中央競馬が終了後までとなります。
リーディング上位の顔ぶれはほとんど変わりませんが、買い続けたとしても儲けることは難しいです。