2021年4月現在、中央に3名、地方に12名と計15名の現役女性騎手が存在します。
以前はあまり女性騎手の活躍が目立ちませんでしたが、近年は藤田菜七子騎手を筆頭に女性騎手の活躍が目立ちます。
また、最近では女性騎手に永続的減量特典が適用されたので、ますます女性騎手の活躍が期待されます。
現役の女性騎手一覧
現役の女性騎手一覧を紹介します。
JRAやNAR所属の現役騎手なので、ミシェル騎手など外国の女性騎手は掲載していません。
藤田菜七子
中央競馬所属の女性騎手の中で最も活躍している騎手です。
藤田菜七子騎手は中央競馬初めての女性騎手ではありません。
過去に細江純子や西原玲奈など6人の女性騎手がいました。
しかし、2013年に増沢由貴子が引退してから女性ジョッキーは1人もいませんでした。
そんな中、2016年にデビューしたのが藤田菜七子騎手です。
当時は久々の女性ジョッキーということもあり非常に注目されていました。
女性ということで注目されていた彼女ですが、着実に力を付けていき一騎手として最近は注目されるようになりました。
通算勝利数も2021年2月現在で通算128勝と若手の中では十分な結果を出していますし、この数字はすでに歴代JRA女性騎手の中でトップの数字となっています。
もちろん他の若手より騎乗回数や馬質は異なりますが、もらったチャンスを活かせるのも実力のうちだと思います。
最近では女性初のG1での騎乗もあり、いずれは大きな舞台で活躍してくれると多くのファンは思っています。
また、藤田菜七子騎手は競馬人気にも一躍買っていて、彼女の初めてのG1フェブラリーステークスは売上と入場者数共に大幅アップしました。
地方でも藤田菜七子騎手が来るとなると入場者数がアップするなど競馬人気を支えてくれています。
永島まなみ
2021年デビュー予定の女性騎手です。
藤田菜七子騎手以来5年ぶりのJRAの女性騎手となりました。
父親が園田で活躍し、現在は調教師の永島太郎ということで、競馬学校入学時から注目されていました。
趣味は料理とピアノです。
古川奈穂
永島まなみ騎手と同じく、2021年にJRAでデビュー予定です。
高校に進学したものの、藤田菜七子騎手の活躍を見て、高校を中退して競馬学校に入学した女性騎手です。
所属は3冠馬コントレイルなどを管理する矢作厩舎なので、活躍する可能性は高いでしょう。
宮下瞳
地方競馬の名古屋競馬場所属の騎手です。
1995年にデビューし2011年に一度現役を引退しましたが、2016年に現役復帰したジョッキーです。
現在2人の子どもがおり「ママさんジョッキー」として活躍しています。
木之前葵
2013年にデビューした、名古屋競馬に所属するジョッキーです。
ブログをやっていたりと、比較的メディアへの露出が多いジョッキーです。
ハートの勝負服という可愛らしい恰好がトレードマークです。
地方競馬のスター、カツゲキキトキトという馬に乗っていた時期もありました。
別府真衣
高知競馬所属のジョッキーです。
2005年にデビューし、初騎乗初勝利を記録しています。
2018年に高知競馬所属の宮川実ジョッキーと結婚しました。
キンタマーニやレマンコという馬に騎乗していた騎手としても有名です。
2018年時点で通算勝利数が700勝を超えており、ますますの活躍が期待されます。
竹ヶ原茉耶
2005年にデビューした、ばんえい競馬所属のジョッキーです。
2019年3月の時点で通算勝利数が172勝と活躍しています。
「ニコニコ笑う弾丸娘」というインパクトある異名がついたジョッキーです。
ばんえい競馬とは?馬券購入方法は?ばんえい競馬についてまとめてみた
岩永千明
佐賀競馬所属のジョッキーです。
元々は荒尾競馬所属ですが、荒尾競馬が廃止になったため佐賀競馬に移籍しました。
2016年3月にレース中の落馬により大ケガを負いましたが、2019年に復帰しました。
2020年12月には地方競馬通算400勝を達成しました。
濱尚美
2019年に高知競馬デビューした騎手です
地方競馬としては5年ぶりの女性騎手誕生となりました。
2019年の4月20日にプラチナコードという馬で初勝利をあげました。
広島出身ということもあり、カープ女子です。
関本玲花
2019年度第2回騎手免許試験に合格し、10月にデビューした岩手競馬所属の新人騎手です。
父は水沢競馬所属の調教師で元ジョッキーの関本浩司です。
2019年10月5日に盛岡競馬場でデビューし、デビューから9戦目で初勝利を挙げています。
中島良美
関本玲花騎手と同様、2019年度第2回騎手免許試験に合格した浦和競馬所属のジョッキーです。
女性調教師の平山真希厩舎に所属しています。
南関東競馬では8年4カ月ぶりの女性ジョッキー誕生となりました。
北島希望
2020年に浦和競馬の小久保厩舎所属でデビューしました。
ピンクと黄色の可愛らしい勝負服がトレードマークです。
馬の絵本がきっかけで騎手を目指した珍しい騎手です。
深沢杏花
2020年に笠松の湯前厩舎所属でデビューしました。
デビューから36戦目で初勝利を挙げました。
圧倒的1番人気ではありましたが、2着に5馬身差をつける圧勝で、初勝利を挙げました。
笠松競馬所属の女性騎手としては約20年ぶりの勝利となりました。
勝利インタビューでは、謙虚な姿勢の素晴らしいコメントを残しました。
神尾香澄
2021年に川崎競馬の山田質厩舎所属からデビューしました。
4月のデビュー戦では7着に終わりました。
デビューは2021年ですが、年齢は浜騎手や深澤騎手と同じです。
佐々木世麗
2021年に兵庫競馬の新子雅司厩舎からデビューしました。
兵庫競馬初の女性騎手です。
デビュー戦は4着でしたが、4月14日の10Rで初勝利を挙げ、続く11Rでも勝つなど着実に勝ち星を重ねています。
まとめ
藤田菜七子騎手の登場により、女性騎手に注目がいくようになりました。
女性騎手は数が少ないですが、それぞれ活躍しています。
彼女たちの活躍によりもっと女性騎手が増えれば、競馬界もダイバーシティ化が進んでいくと思います。
ちなみに、2020年の競馬学校には3名の女性が入学しました。