競馬ではクラシックレースと呼ばれるレースがあります。
競馬をやり始めた方も一度は耳にしたことがあるかと思います。
クラシックは非常に盛り上がるレースなので、競馬初心者にはおすすめのレースです。
ここではクラシックレースについて紹介します。
クラシックレースとは
クラシックレースとは、桜花賞、皐月賞、オークス、日本ダービー、菊花賞の総称のことです。
よく勘違いされやすいのが、秋華賞です。
菊花賞はクラシックに含まれますが、同じ秋に開催される秋華賞はクラシックに含まれません。
なので、3歳牝馬限定のレースは2レースのみがクラシックレースに含まれます。
いずれのレースも3歳限定のG1で出走できるチャンスは一生に一回となります。
クラシックレースの発祥
クラシックレースの発祥はイギリスです。
日本のクラシック競走はイギリスのクラシックから派生したものです。
アメリカやアイルランドでもクラシック競走が行われていますが、出走条件や賞金はそれぞれ違います。
クラシックレース一覧
日本のクラシックレースについて紹介していきます。
桜花賞
3歳牝馬限定のレースで、牝馬三冠競走の一つです。
牝馬三冠競走とは、桜花賞、オークス、秋華賞のことです。
桜花賞は春に阪神競馬場で行われる芝1600mのレースで、クラシックレースの最初のレースとなります。
このレースで5着までに入るとオークスの優先出走権が手に入ります。
比較的荒れやすいレースで、2008年には3連単700万越えという高配当が出ました。
トライアル競走はチューリップ賞、アネモネステークス、フィリーズレビューの3競走です。
アネモネステークスは2着まで、他のレースは3着までに入ると優先出走権が与えられます。
皐月賞
クラシックレースの二つ目のレースです。
春に中山競馬場で行われる、芝2000mのレースです。
3歳の牡馬、牝馬共に出走できますが、出走するのはほとんど牡馬です。
皐月賞はクラシック三冠競走の一つにあたります。
クラシック三冠競走とは、皐月賞、日本ダービー、菊花賞のことです。
皐月賞で5着までに入ると、日本ダービーの優先出走権が与えられます。
優先出走権が与えられるトライアルレースは、弥生賞、若葉ステークス、スプリングステークスの3つです。
オークス(優駿牝馬)
5月に東京競馬場で行われる3歳牝馬限定の芝2400mのレースです。
このレースは牝馬三冠競走の一つです。
創設当初は阪神競馬場で芝2700mのレースとして行われていましたが、1943年に2400mに短縮されました。
「Oak」とは英語で樫を意味しており、オークスを勝った馬のことを「樫の女王」と呼ばれることもあります。
トライアルレースは桜花賞、フローラルステークス、スイートピーステークスの3つです。
日本ダービー(東京優駿)
5月に東京競馬場で行われる、3歳限定の芝2400mのレースです。
クラシック三冠競走の二つ目のレースです。
最強の3歳を決めるレースで、「最も幸運に恵まれた馬が勝つ」と言われています。
日本ダービーは全ての競馬関係者が目標としていると言っても過言ではないレースであり、一流の騎手でもなかなか簡単には勝てません。
誰もが憧れる日本ダービーは賞金も高額です。
1着賞金は2億円で、ジャパンカップ、有馬記念に次ぐG1の中では3番目に高い金額となっています。
トライアルレースは皐月賞、青葉賞、プリンシパルステークスの3つです。
過去の優勝馬のほとんどが牡馬で、牝馬で勝ったのはヒサトモ、クリフジ、ウオッカの3頭しかいません。
それほどまでに牝馬が勝つのが難しいレースとなっています。
菊花賞
秋に京都競馬場で行われる、3歳限定の芝3000mのレースです。
クラシック三冠競走の3つ目のレースです。
菊花賞は3000mという長距離であり、スピードとスタミナを求められることから「最も強い馬が勝つと」言われています。
競馬初心者でも知っているであろうキタサンブラックもこのレースを勝利しています。
トライアルレースはセントライト記念、神戸新聞杯の2つです。
三冠馬
クラシック全てのレースを勝つこと、すなわち三冠することはとてつもなく難しいです。
牡馬のクラシック三冠した馬はこれまでの長い歴史の中で8頭しかいません。
ディープインパクトやオルフェーブルなど誰もが知る名馬が三冠を達成しています。
牝馬三冠を達成した馬も少なく、7頭しか達成していません。
2020年以降はデアリングタクトやリバティアイランドが牝馬三冠を達成しています。
そもそもクラシックは出走するだけでも非常に難しいです。
クラシックレースの初戦である桜花賞や皐月賞に出走するには、それまでに賞金を稼ぐか前哨戦を勝たなければいけません。
ですので、三冠するというのはとてつもない偉業と言えます。
三冠した馬はその後もたくさんのレースで勝利し、素晴らしい成績を残しています。
そして、種牡馬や繫殖牝馬としても素晴らしい馬たちを輩出しています。
まとめ
クラシックレースはとても盛り上がるレースで、特に日本ダービーは入場者数が半端ないです。
クラシックは事前にテレビや新聞で特集されるなど情報量も多く、競馬初心者でも買いやすいレースだと思います。
クラシックに出る馬は全て3歳馬なので、今後の活躍に期待できる馬ばかりです。
何頭か好きな馬を作って追っかけるのも競馬をより一層楽しくしてくれます。
もし競馬を始めたいけど、どのレースを買っていいかわからないのであれば、クラシックレースから買ってみてはいかがでしょうか。
また、POGという「ペーパーオーナーゲーム」が色んなサイトで開催されています。
POGとは、仮想馬主になって新馬戦からダービーまでの獲得賞金などを基にしたポイントで順位を競うゲームです。
クラシックをもっと楽しみたいのなら、POGをやってみることをおすすめします。