競馬では常に人気や実力がある馬が常に勝つわけではなく、たまにとんでもない馬が勝つことがあります。
そして、こういった「人気のない馬」=「穴馬」を狙う穴党という人はたくさんいます。
穴党の的中率は低いですが、当たったときの配当は大きいので、一発で回収率100%を上回る可能性もあります。
要はロマンがある予想方法とも言えます。
ここでは、穴馬の狙い方について紹介します。
穴馬とは
穴馬とは人気のない馬のことを指します。
正確には人気のない馬が全て穴馬というわけではなく、人気はないけど勝ちそうな馬を穴馬と言います。
人気がないと言っても幅が広いので、ここでは全頭数の半分以下(18頭立てなら9番人気以下)の人気の馬を穴馬とします。
穴馬は人気がないため、オッズがつきます。
競馬のオッズとは?オッズについてまとめてみた【競馬初心者向け】
なので、馬券内に来れば高配当が期待できます。
人気のない馬の特徴
穴馬に限らず人気のない馬にはそれなりに特徴があります。
凡走続きの馬
人気のない馬のほとんどが近走で凡走しています。
2ケタ着順が続いていたり、クラスが上がってから凡走が続いている馬は当然のことながら人気になりません。
仮に3走、4走前に好走していても、前走、前々走で2ケタ着順だと人気がガクッと下がります。
地方競馬からの馬
地方競馬所属の馬であったり、地方競馬のみで好走していた馬は人気になりません。
昔に比べて差は少し縮まりましたが、やはり中央競馬と地方競馬には大きな力差があります。
なので、地方競馬で好走していても、中央競馬では活躍できない馬が多いです。
そのため、地方競馬で活躍していた馬も中央では人気しづらいです。
競馬初心者でよくあるのが、馬柱を見て、連勝している馬を買ってしまうことです。
連勝しているから強いと勘違いしてしまい、結果惨敗してしまうことがあります。
連勝している馬はもちろん好調であり、勝つ可能性もありますが、どのクラスで連勝していたのかなどを見る必要があります。
地方競馬でいくら連勝していても、中央で通用するとは限らないのです。
馬体重の増減が激しい馬
馬体重の増減が激しいと人気がかなり変動します。
元々人気しそうな馬の馬体重の増減が激しい場合はそこまで人気に影響はしません。
しかし、中穴くらいの馬だと大きく人気が下がります。
やはり、馬体重の増減が激しいと「本調子ではないのかな?」などと考える人が多いです。
馬体重の増減が激しくても勝つ馬はたくさんいますが、一度レースで使ってからという馬も多いです。
長期休養明けの馬
競走馬は毎週走るわけではありません。
大体の馬は1,2ヶ月に1回の出走で、G1などで活躍する馬は3ヶ月に1回のペースで出走することが多いです。
ただ、ケガなどを理由に長期休養する馬もいます。
骨折や屈腱炎など大きなケガや病気をすると、1年出走できなかったりもします。
こういった長期休養明けの馬はあまり人気になりません。
やはり長い間出走していないブランクが気になりますし、競馬では叩き2戦目(休み明け2戦目)を狙えという風潮もあるので、実力馬でも人気になりにくいです。
穴馬の狙い方
穴馬の狙い方は結構な数ありますが、ここでは比較的メジャーな穴馬の狙い方を紹介します。
得意な条件での出走
近走が凡走続きの馬であっても、得意な条件での出走となると好走する馬がいます。
たとえば、東京や新潟などの左回りの競馬場で好走していた馬が右回りの競馬場で凡走し、人気を落とした時に左回りの競馬場に戻って、好走するときがあります。
他にも1600mで凡走していた馬が2200mで好走する場合もあります。
よくあるパターンは小倉専用機など特定の競馬場になると好走する馬です。
どんなに凡走が続いていても得意な競馬場で走ると好走する馬が時々います。
こういう馬は競馬場ごとの成績を見れば一目瞭然なので比較的買いやすい穴馬でもあります。
有名騎手へ乗り替わり
競馬では騎手の腕もレースで勝つには重要となってきます。
そして、騎手の中にも特別上手い騎手というのが存在します。
今で言うとルメール騎手など外国人騎手が特別上手い騎手に当てはまります。
たとえば、近走で若手の勝利数の少ない騎手が騎乗して凡走が続いていた馬でも、上手い騎手が乗ると好走するときが多々あります。
いくら近走で不甲斐ない走りをしていたとしても、急に上手い騎手に乗り替わる時は狙ってみましょう。
ただ、ルメール騎手などリーディング上位の騎手が騎乗するだけでそれなりに人気になってしまうのが難点です。
荒れた馬場が得意な馬
競走馬の中には荒れた馬場が得意な馬がいます。
良馬場では走らないのに重馬場や不良馬場になると好走する馬がおり、こういう馬はあまり人気しません。
たとえば、2017年のシンザン記念を優勝したキョウヘイという馬は重馬場で好成績を収めています。
シンザン記念の前のレースでは重馬場で12番人気の2着、そしてシンザン記念も8番人気ながら重馬場だったので優勝しました。
この場合、シンザン記念の前のレースで重馬場だったから好走したということが分かっていれば、シンザン記念も穴馬として買うことが出来るのです。
馬にはそれぞれ適性がありますが、その適性が極端な馬を穴馬として狙いましょう。
持ちタイムの速い馬
持ちタイムとは、そのコースで自分がマークした1番はやいタイムのことです。
持ちタイムが速い馬は人気しがちですが、持ちタイムが速くても惨敗続きの馬は人気しません。
持ちタイムは人気している馬よりも速いのに、全然人気していない場合は狙ってみましょう。
タイム的には人気馬と同じように走れるということなので、好走する可能性があります。
ただ、この方法は中央競馬よりも地方競馬の方がいいです。
地方競馬の場合、同じ競馬場の同じ距離を走る場合が多いので比較がしやすいです。
注意すべき点としては、持ちタイムがだいぶ前に出たものだったり、高速馬場の時のタイムかどうかは確認しましょう。
ちなみに、ダートは重馬場、芝は良馬場になるにつれて時計が出やすくなります。
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荒れやすいレース
競馬には人気馬が飛びやすいレースというのが存在します。
たとえば、G3マーメイドステークスでは1番人気の馬が飛びやすく、2ケタ人気の馬が好走する傾向にあります。
実際、2016年~2021年は1番人気が1度も馬券内に来ていません。
こういった荒れやすいレースは意外と多いです。
なので、荒れやすいレースの時は穴馬から買ってみてもいいかもしれません。
穴馬の買い方
穴馬を買うならおすすめの買い方があります。
ここでは、穴馬のおすすめの買い方を紹介します。
単勝よりも複勝
穴馬を買うときは単勝より複勝のほうがおすすめです。
穴馬の場合、単勝オッズはもちろんのこと、複勝もそこそこオッズが付きます。
言うまでもなく、単勝よりも複勝のほうが当たる確率は高く、複勝でもオッズが付くのであれば、わざわざリスクを冒して単勝を買う必要はないでしょう。
また、複勝ではなく、3連単のヒモに入れたり、ワイドや馬連の軸にするなどしても高配当が狙えます。
いずれにせよ、穴馬が3着以内に来れば当たる馬券を買うことがポイントと言えます。
ただ、超高配当を狙い人などは単勝や3連単でもいいかと思います。
まとめ
いずれの狙い方も競馬新聞などを見れば簡単に予想することができます。
穴馬予想は大金を狙える方法でもあるので、興味のある方は今回紹介した馬を狙ってみてはいかがでしょうか。