競馬は競走馬の能力だけでなく、騎手の実力も勝ち負けに大きく影響します。
実際、競馬では競走馬7:騎手3と言われています。
なので、騎手を予想のファクターに入れることは必須と言えるかもしれません。
とはいえ、競馬初心者からすると、騎手のどういう要素を参考に予想すればいいか分からないでしょう。
ここでは、騎手で予想する方法を競馬初心者向けに紹介します。
騎手で予想する方法
競馬知識がなくてもできる騎手で勝ち馬を予想する方法を紹介します。
リーディング上位騎手中心の予想
競馬では実力があり、結果を残している騎手には強い馬が集まります。
そのため、結果を残して強い馬が集まり、その強い馬で結果を残していくというループが生まれます。
なので、毎年リーディング上位(勝利数上位)の騎手はほとんど変わりません。
リーディング上位の騎手の勝率、複勝率は当然高いので、買えば高い確率で的中できます。
2021年リーディング
順位 | 騎手名 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|---|---|
1 | C.ルメール | 199 | 134 | 78 | 235 |
2 | 川田 将雅 | 136 | 62 | 59 | 137 |
3 | 松山 弘平 | 130 | 109 | 77 | 431 |
4 | 福永 祐一 | 123 | 92 | 92 | 238 |
5 | 横山 武史 | 104 | 90 | 68 | 391 |
現状、中央競馬の騎手でナンバーワンはルメール騎手です。
日本人なら川田騎手か福永騎手でしょう。
そして、急激に力をつけてきたのが若手騎手の横山武史騎手です。
なので、どの騎手を買うか悩んだり、騎手で買う馬を決める時はリーディング上位の騎手が騎乗している馬を買うといいでしょう。
ただ、リーディング上位の騎手は人気します。
オッズ妙味はあまりないので、高配当や穴を狙いたい時はおすすめしません。
騎手データから予想
騎手にはそれぞれ得意不得意のコースや条件があります。
たとえば、東京競馬場は得意だけど、中山競馬場は苦手など。
これは、データを見れば一目瞭然です。
横山武史騎手の競馬場別成績(2018. 1. 6 ~ 2021.12. 5)
場所 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
中山 | 55- 45- 45- 397/ 542 | 10.1% | 18.5% | 26.8% |
中京 | 19- 14- 21- 222/ 276 | 6.9% | 12.0% | 19.6% |
上の表は横山武史騎手の競馬場成績ですが、中山競馬場と中京競馬場では成績がかなり異なります。
もちろん、関東の騎手なので母数は違いますが、勝率・複勝率ともに中山競馬場の方が良いです。
こういったデータを基にそのレースに相性の良い騎手を調べ、予想していくのがいいでしょう。
ちなみに、データは「JRA-VANデータラボ」や「netkeiba」など色々なアプリやサイトから見ることができます。
また、騎手が自ら得意不得意のコースを語っている場合もあります。
たとえば、団野騎手はとあるインタビューで「短距離は得意だが、長距離は苦手」や「小倉ダート1000mが得意」などと語っています。
こういった情報をもとに予想するのもいいでしょう。
減量騎手を狙う
競馬では勝利数によって若手騎手には負担重量が減量されます。
たとえば、男性なら騎手免許の通算取得年数が5年未満で勝利数が30回以下の場合、3キロ減量されます。
一般的には「1キロで1馬身」変わると言われており、負担重量が軽ければそれだけチャンスがあります。
特に、減量騎手の逃げ馬は狙い目です。
負担重量が軽いので、スタートが決まればハナを切りやすいですし、そのままバテることなく、逃げ切れる可能性が高いです。
そして、減量騎手を見つけるのは簡単です。
減量騎手の場合、出馬表の騎手の欄に「☆」や「▲」のマークがついています。
とはいえ、若手騎手で技術的にはまだまだの騎手もいるので、むやみやたらに減量騎手を中心にした予想をするのはおすすめしません。
好調騎手を狙う
野球で言う固め打ちが競馬にもよくあります。
年間30勝くらいの騎手が1日に3勝するなど、急激に固め打ちする騎手が時折います。
見分けるのは難しいですが、普段あまり勝たない騎手が前半レースだけで2勝している場合は、後半レースでもう1勝する可能性は十分にあります。
11レースまでで2勝している騎手なら、最終レースで予想に組みこむなどがいいかもしれません。
ここで重要なのは年間100勝するレベルの騎手は固め打ちが当たり前です。
ここで言っているのは、勝ち星が少ない騎手の場合です。
騎手についてあまり詳しくない場合はJRAのホームページなどから、騎手リーディングを見てみましょう。
継続騎乗の騎手を中心に予想
やはり、前走と同じ騎手が騎乗している馬の方が成績が良いです。
前走からの乗り替わりと継続の成績(2021. 1. 5 ~ 2021.12. 5)
前走騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
乗替り | 1527- 1513- 1612-19681/24333 | 6.3% | 12.5% | 19.1% |
同騎手 | 1337- 1345- 1246-10614/14542 | 9.2% | 18.4% | 27.0% |
勝率・複勝率ともに圧倒的に前走と同じ騎手の方が高いです。
一度乗って慣れている分もあり、乗り替わりよりは継続で騎乗している方が成績が良いです。
なので、乗り替わりでない馬を中心に予想するのもいいでしょう。
まとめ
まずは、リーディング上位の騎手を中心に買うのがいいかもしれません。
もし、データを使うなら、そのレースやコースに相性の良い騎手を中心に買いましょう。
また、減量騎手や好調騎手から予想するのもいいでしょう。
ただ、騎手だけでなく、騎手と馬を組み合わせた予想をおすすめします。