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競馬の抹消とは?抹消後はどうなる?抹消についてまとめてみた

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競馬界では毎年たくさんの競走馬が中央競馬や地方競馬に登録され、その分、たくさんの競走馬が去っていきます。

 

そして、競走馬が引退するとなったときにニュースなどでよく出てくるのが抹消です。

 

ここでは、抹消についてや抹消後の競走馬の行く末について紹介します。

 

 

競馬の抹消とは

 

 

まず、競馬には中央競馬(JRA)と地方競馬(NAR)が存在します。

大きな違いは主催や規模、レベルです。

 

基本的に競馬初心者がイメージする競馬は中央競馬です。

 

細かい違いについては以下の記事をご覧ください。

中央競馬と地方競馬の違いを解説!

 

そして、競走馬としてレースに出るには中央or地方のどちらかに競走馬登録しなくてはいけません。

 

なので、抹消とは競走馬登録を抹消することを指し、抹消した馬はレースに出走できなくなります。

 

もし、中央競馬の登録を抹消したら、中央競馬のレースには出走できなくなってしまいます。

 

 

抹消理由

 

抹消理由は様々ですが、主に活躍できなかった場合に登録を抹消されます。

ちなみに、抹消するかしないかは馬主や調教師が判断します。

 

デビューしたけど2ケタ着順が続き、この先も活躍する見込みがない場合は早めに抹消されるケースが多いです。

 

特に、中央競馬では3歳9月までに1勝もできないと、出られるレースがほぼなくなってしまいます。

そのため、この時期までに勝てる見込みのない馬は早々と抹消されてしまいます。

 

他にもケガで抹消となる馬や種牡馬や繫殖馬になるから抹消するというケースもあります。

 

また、レース中の落馬で予後不良と診断されたり、急性心不全で死亡する馬も少なくありません。

予後不良で死亡した馬たち【2021年版】

 

 

抹消馬の数

 

中央競馬ではほぼ毎日、競走馬登録の抹消が行われています。

 

全体の抹消数は分かりませんが、2021年6月24日~7月24日の間だけでも計542頭の馬が中央競馬登録を抹消しています。

 

ただ、それと同じくらい競走馬登録も行われています。

 

時期にもよりますが、未勝利戦の終わりが近くなる夏ごろは抹消数が多くなります。

 

 

抹消=引退ではない

 

競馬ファンの中には抹消=引退ととらえる人も多いです。

 

ただ、正確に言うと抹消=引退ではありません。

 

中央競馬の登録を抹消しても、地方競馬に転入すれば地方競馬のレースには出走できます。

 

全ての馬が地方へ転入できるわけではありませんが、一定の条件を満たせば地方競馬に転入することができます。

 

なので、中央競馬の登録が抹消されたからといって、競走馬人生が終わるわけではなく、地方競馬で活躍することも可能なのです。

 

実際、中央抹消後に地方へ転入する馬は多いですし、活躍する馬も結構います。

 

たとえば、ノンコノユメという馬は2019年に中央競馬の登録を抹消し、地方競馬に移籍しましたが、移籍後も数々の重賞で好走しています。

 

 

中央への再転入もある

 

基本的に中央競馬の登録を抹消された馬は、中央競馬に再登録することはできません。

 

しかし、抹消後に地方競馬で一定の成績(地方で2勝挙げるなど)を残すと、中央競馬に再登録することができます。

 

たとえば、スプリングボックスという馬は中央競馬では活躍できず、登録を抹消して地方に移籍しましたが、地方で一定の成績を残し、中央競馬に再登録されました。

 

再登録後は障害レースの重賞を勝つなど活躍しました。

 

また、地方→中央→地方というパターンもあります。

ハッピーグリンという馬は地方競馬で活躍後、中央に移籍しますが、中央では結果が出なかったため、地方に戻っていきました。

 

なので、登録を抹消された馬が再び同じ舞台で活躍する可能性は大いにあり得るのです。

 

 

抹消後の行く末

 

 

抹消された馬の行く末はいくつかのパターンに分かれます。

 

王道なのは種牡馬や繫殖馬になるパターンです。

G1を優勝するなど大きな活躍をした馬は種牡馬や繫殖馬として、第2の人生を送ります。

 

たとえば、ディープインパクトやキタサンブラック、アーモンドアイなどの名馬たちは、中央競馬の登録を抹消した後、種牡馬や繫殖馬としての使命を全うしています。

 

とはいえ、抹消される馬の多くは、活躍できなかった馬たちです。

そういった馬たちは地方への転入、乗馬、殺処分など色々です。

 

抹消後、地方にも移籍せず、競走馬を引退した馬の行く末はあまり公開されていません。

乗馬クラブが引き取ったりなどもありますが、抹消後どうなったかが分からない馬は多いです。

 

特に、地方競馬の登録を抹消された馬は競走馬としての終了を意味しています。

中央の馬は地方で活躍するチャンスがありますが、地方の場合は次のチャンスがありません。

 

地方競馬を抹消後、どうなったかは中々知ることができません。

 

ただ、最近は引退馬をケアする活動が盛んに行われるようになっています。

引退馬のその後を扱った映画が公開されるなど、引退馬のセカンドキャリアも注目されるようになってきました。

 

2021年の引退馬についてまとめてみた【引退馬一覧】

 

 

引退馬を支援する方法

 

引退馬を支援している団体は多く、そういった団体に寄付することで引退馬を支援することができます。

 

寄付することで引退馬を保護できたり、乗用馬への再教育ができるなど、競走馬の命を救うことができます。

 

また、認定NPO法人引退馬協会では、クリアファイルなどグッズを購入することでも支援ができます。

 

競走馬登録を抹消され、行き馬のない馬を支援したい人は引退馬支援の団体に寄付してみてはいかがでしょうか。

 

NPO法人引退馬協会公式サイト

 

 

まとめ

 

抹消とは、競走馬登録を抹消されることを指し、抹消されるとレースには出走できなくなります。

ただ、抹消=引退ではなく、地方で走ることもあります。

 

抹消後のキャリアは様々ですが、全ての馬が幸せなセカンドキャリアを送れるわけではありません。

 

 

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