競走馬は毎週走るわけではなく、平均月1,2回のペースで出走することが多いです。
また、春に行われる大きなレースをいくつか出走したのちに、秋の大きなレースに備えて夏は休養するということもよくあります。
休み明けの馬は、いくら能力がある馬でも凡走することが多々あります。
逆に、休み明けの方が走る馬も時折います。
つまり、休み明けの馬は予想するうえで、非常に難しいポイントでもあります。
ここでは、競馬で休み明けの馬を狙う方法を紹介します。
競馬の休み明けとは
競馬の休み明け(休養明け)とは、一般的には前走から2か月以上の間隔が空いての出走のことを指します。
特に定義はありませんが、メディアの多くは3か月以上の間が空いた時に休み明けと表現することが多いです。
競馬新聞などでも、馬柱に以下のような形で掲載されています。
馬名 |
前走 |
前々走
|
パイロ ショシンシャ ショシンショ(ロードカナロア) 美浦・初心競馬 競馬始 初心者ファーム |
3ヵ月半休養 鉄砲 [0.0.0.2] 2走目 [0.0.0.1] |
03/21 中山 1R
未勝利 牝限
馬齢 9 15頭 2番 7人気
ダ1200 右 重 1:13.2
石川裕紀 54.0 440kg (-5) B
前34.5 – – 4 5 後38.7
H トマト (1.0) 好位一杯
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休み明けの馬を狙う3つの方法
ここでは、競馬で休み明けの馬を狙う3つの方法を紹介します。
2022年1月~のデータをもとに紹介します。
休み前と同じ馬体重の馬
一般的には休み明けの馬は前走の馬体重より、重くなりがちです。
調教は行われているものの、レースには出ていないので、馬体重が増えて放牧先から帰ってくることが多いです。
もちろん、成長分と捉えることができますが、だいたいはレースで1回使ってからというパターンが多く、実際に成績はそれほど良くないです。
半年以上の休み明けのあり、馬体重増の馬の成績
馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
今回増 | 28- 34- 33-370/465 | 6.0% | 13.3% | 20.4% |
複勝率はそこまでひどくないですが、回収値で見るとかなり数字は悪いです。
では、馬体重が減っている馬の方がいいのかと言うと、そうでもありません。
むしろ、馬体重が減っている馬のほうが成績が悪いです。
一番成績がいいのは前走と馬体重が同じ馬です。
半年以上の休み明けのあり、馬体重が前走と同じ馬の成績
馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
同体重 | 10- 5- 2- 38/ 55 | 18.2% | 27.3% | 30.9% |
馬体重が増えた馬の成績と比べても一目瞭然です。
回収値含めて、前走と馬体重が同じ馬の成績はかなりいいです。
前走と馬体重が同じということは、休み明けにも関わらず、万全の状態ととることもできます。
なので、休み明けの馬を狙う際は前走と馬体重が同じ馬を狙うといいでしょう。
ちなみに、半年以上の休み明けでなくても、2か月・3か月の馬でも同様のことが言えます。
厩舎で判断する
休み明けの馬でも好走する厩舎とそうでない厩舎でハッキリ分かれます。
たとえば、エフフォーリアで有名な鹿戸厩舎の10週以上間隔が空いた馬の成績はかなり悪いです。
つまり、休み明けでも走る仕上げをしてくる厩舎の馬を狙えばいいと言えます。
その中でも四位厩舎の成績がかなりいいです。
前走からの間隔が10~25週の馬の成績
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
(栗)四位洋文 | 7- 3- 1-22/33 | 21.2% | 30.3% | 33.3% |
特に人気薄の馬が好走することが多く、休みを挟むと一変する馬が多いのか、そうさせる力が四位厩舎にはあるのかもしれません。
また、そのほかで言えば堀厩舎や杉山晴紀厩舎の成績もいいです。
堀厩舎の場合、半年以上の休み明けの馬の複勝率がかなりいいです。
勝率はイマイチですが、馬券内に絡んでくる馬が多いです。
杉山晴紀厩舎も半年以上の休み明けの馬の成績がいいです。
種牡馬で判断する
種牡馬によっても、休み明けで走る馬とそうでない馬がいます。
ディープインパクト産駒やルーラーシップ産駒の成績がいいですし、特にハーツクライ産駒の成績がかなりいいです。
ハーツクライ産駒の半年以上の休み明けの馬
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ハーツクライ | 4- 1- 1-13/19 | 21.1% | 26.3% | 31.6% |
複勝率もいいですし、きちんと勝ち切る馬も多いです。
一方、種牡馬リーディング上位の馬でも休み明けだと凡走することが多い産駒もいます。
たとえば、キズナ産駒は半年以上の休み明けでは、かなりの確率で凡走します。
また、エピファネイア産駒の成績も良くないです。
もちろん、種牡馬だけでなく、血統の組み合わせや厩舎などにもよって休み明けの成績は異なりますが、種牡馬だけで判断するならハーツクライ産駒のルーラーシップ産駒を狙うのがいいかもしれません。
まとめ
競馬で休み明け(休養明け)の馬を狙うなら、馬体重や厩舎、種牡馬に注目しましょう。
休み明けで狙うなら、前走と馬体重が同じ馬や四位厩舎、ハーツクライ産駒がおすすめです。
とはいえ、当日のパドックや返し馬での気配も気にしながら予想することをおすすめします。