競馬には全部で10種類の馬券が存在しますが、その中でもマイナーな馬券が馬連です。
名前だけは聞いたことあるけど、どういった馬券なのか分からない競馬初心者が多いと思います。
ここでは、競馬初心者の方に向けて競馬の馬連について分かりやすく解説していきます。
馬連とは
馬連とは1着と2着に来る馬の組み合わせを順不同で当てる馬券のことです。
たとえば、馬番1と2の組み合わせの馬連を買ったとします。
この場合、1番の馬が1着、2番の馬が2着、もしくは2番が1着、1番が2着になったときに馬券的中となります。
1番が1着、2番が3着など1-2で1着、2着が決まらなければ外れとなります。
馬連1-2の馬券の場合
1着 | 2着 | 3着 | 的中or不的中 |
1番 | 2番 | 3番 | 的中 |
2番 | 1番 | 3番 | 的中 |
1番 | 3番 | 2番 | 不的中 |
3番 | 1番 | 2番 | 不的中 |
1着と2着が順不同な馬券であることが馬連のポイントです。
馬単との違い
馬連と馬単は名前が似ていて競馬初心者だと何が違うのか分からないかと思います。
しかし、違いは明確です。
馬単は1着と2着に来る馬を順番通りに当てる馬券です。
要は馬単は順番通り、馬連は順不同で1着、2着の組み合わせを当てればいいのです。
なので、馬連のほうが馬単よりも当てるのが簡単とも言えます。
馬連で買うか馬単マルチで買うか
馬連1点を200円以上買う場合は馬単マルチのオッズにも注意しましょう。
馬単マルチについては以前書いた記事があるのでそちらをご覧ください。
同じ馬の組み合わせの馬連200円と馬単マルチ100円ずつでは的中馬券は全く一緒となります。
また、購入金額も全く同じとなります。
たとえば、馬番号1-2の組み合わせの馬連もしくは馬単マルチを買った場合、1番と2番が1着と2着に来れば両方的中となります。
馬連1-2、馬単マルチ1-2を買った場合
1着 | 2着 | 3着 | 的中or不的中 |
1番 | 2番 | 3番 | 的中 |
2番 | 1番 | 3番 | 的中 |
しかし、馬連と馬単で配当が違います。
例として2019年の有馬記念を参考にします。
2019年の有馬記念では馬連が2990円、馬単6130円でした。
1着が2番人気のリスグラシュー、2着が3番人気のサートゥルナーリアでしたが、馬連を200円買った場合は配当が5980円、馬単マルチを100円ずつの場合は6130円なので馬単マルチを買ったほうがお得でした。
どちらの券種も200円しか使っていませんが、配当が異なるのです。
ですので、馬単のオッズと馬連のオッズを見比べて、どちらのほうが妙味があるか見てから馬券を買ったほうがお得です。
ワイドとの違い
競馬にはワイド馬券というのも存在しますが、馬連とは大きく異なります。
ワイドは1~3着以内に来る2頭を当てる馬券です。
たとえば、AとBの馬のワイドを買ったら、AとBが2頭とも3着以内に来れば的中となります。
ワイドは順不同なので、1~3着内なら着順は関係ありません。
つまり、馬連は1,2着を順不同で当てる馬券、ワイドは1~3着に来る2頭を順不同で当てる馬券なのです。
馬連1-2の馬券の場合
1着 | 2着 | 3着 | 的中or不的中 |
1番 | 2番 | 3番 | 的中 |
2番 | 1番 | 3番 | 的中 |
1番 | 3番 | 2番 | 不的中 |
3番 | 1番 | 2番 | 不的中 |
ワイド1-2の馬券の場合
1着 | 2着 | 3着 | 的中or不的中 |
1番 | 2番 | 3番 | 的中 |
2番 | 1番 | 3番 | 的中 |
1番 | 3番 | 2番 | 的中 |
3番 | 1番 | 2番 | 的中 |
見て分かるように、ワイドの方が的中パターンが多いので当てやすいです。
ただ、配当は馬連よりも安い場合が多いです。
枠連との違い
馬単やワイド以上に競馬初心者を悩ませるのが枠連です。
馬連と枠連は全く異なる馬券です。
競馬には馬番のほかに、枠番というのがあります。
1着と2着に来る枠の組み合わせを順不同で予想するのが枠連です。
枠連1-2の馬券の場合(18頭立てのレース)
1着 | 2着 | 3着 | 的中or不的中 |
1番 | 2番 | 3番 | 的中 |
1番 | 3番 | 2番 | 的中 |
1番 | 4番 | 2番 | 的中 |
2番 | 1番 | 3番 | 的中 |
2番 | 3番 | 1番 | 的中 |
2番 | 4番 | 1番 | 的中 |
馬連の場合は2番と3番、4番の組み合わせは的中ではありませんでしたが、枠連の場合は的中となります。
18頭立ての場合は、1枠に「1番、2番」、2枠に「3番、4番」が含まれているため、枠連であれば的中となるのです。
なので、馬連より枠連の方が的中はしやすいです。
馬連流しとは
馬連を1点で買う人はあまりいません。
多くの人が流しやボックスで馬連を購入します。
馬連流しとは、1頭軸となる馬を決めてそこから何頭かに流す買い方です。
まず、軸にした馬は必ず1着か2着に来ないといけません。
たとえば、1番の馬を軸にして2番、3番、4番の馬に流すとしたら1-2,3,4となり、1番が必ず1着か2着に来ないといけません。
馬連1-2,3,4の馬券の場合
1着 | 2着 | 3着 | 的中or不的中 |
1番 | 2番 | 3番 | 的中 |
1番 | 3番 | 2番 | 的中 |
1番 | 4番 | 2番 | 的中 |
2番 | 1番 | 3番 | 的中 |
2番 | 3番 | 1番 | 不的中 |
3番 | 4番 | 1番 | 不的中 |
2-3や3-4で1着、2着が決まっても馬券は的中となりません。
流しは的中確率が上がる分、金額もかかります。
上記の場合は3点に流しているので、1点1000円で購入した場合は全部で3000円必要となります。
馬連ボックスについて
流しの場合は軸が来ないと外れとなってしまいます。
一方で、馬連ボックスであればより広範囲をカバーすることができます。
馬連ボックス1,2,3,4を購入した場合
1着 | 2着 | 3着 | 的中or不的中 |
1番 | 2番 | 3番 | 的中 |
1番 | 3番 | 2番 | 的中 |
1番 | 4番 | 2番 | 的中 |
2番 | 1番 | 3番 | 的中 |
2番 | 3番 | 1番 | 的中 |
3番 | 4番 | 1番 | 的中 |
4番 | 3番 | 1番 | 的中 |
4番 | 6番 | 2番 | 不的中 |
馬連流しでは不的中だった馬券もボックスなら的中となっています。
要は1,2,3,4番のうち2頭が1着と2着に来れば的中となります。
ですが、ボックスの方が点数は多くなってしまいます。
馬連1-2,3,4なら計3点ですが、馬連ボックス1,2,3,4は計6点となります。
なので、オッズや資金を考慮したうえで、流しにするかボックスにするか判断することが重要です。
馬連は当たりやすいのか
馬連は10種類ある馬券の中では比較的当たりやすい馬券となっています。
競馬でよくあるのが選んだ馬は来ているのに着順で馬券が外れてしまうパターンです。
しかし、馬連の場合は順不同なので、馬単や3連単よりも当たりやすいです。
ただ、複勝やワイドと比べて1着と2着に来る馬を予想するので、少し難しい部分もあります。
ですので、よくある買い方が流しで軸に人気馬を選び、人気薄に流す買い方です。
競馬では一概には言えませんが、1番人気の馬が1着や2着に来る可能性は高いです。
なので、人気馬を軸にして流せば的中する可能性は当然のことながら高くなります。
仮に断然人気の馬が2着になってしまったとしても馬連ならば的中となるのです。
ただ、人気馬が来るとその分オッズはつきにくくなってしまいます。
馬連がおすすめな人
馬連がおすすめな人は
- 狙っている馬が2着までには来ると予想している人
- 複勝やワイドよりは配当がついて、比較的当てやすい馬券を買いたい人
となります。
堅実に、そして時にはリスキーに競馬を楽しみたい人は馬連がおすすめです。
また、馬連はあまり人気がありません。
なので、中央競馬では2歳戦などで馬連の配当を5%上乗せするキャンペーンをやっている時もあるので、そういった時に馬連を買ってみるのもいいでしょう。
馬連が難しそうと感じた場合
なんとなく意味は分かったけど、予想するのは難しそうと思った場合は無料の買い目を活用しましょう。
買い目であれば、券種や軸馬などを考える必要は一切ありません。
見たとおりに完結するので、競馬初心者には非常におすすめできます。
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馬連以外にも馬券の種類はたくさんあります。
当サイトでは馬連以外にも様々な馬券についてまとめているので、気になる方はご覧ください。
三連複とは?買い方は?三連複フォーメーションとは?三連複についてまとめてみた
三連単5頭ボックスとは?買い方は?三連単5頭ボックスについてまとめてみた
まとめ
馬連は1着と2着の組み合わせを順不同で当てる馬券なので、馬単よりかは当てやすい馬券となっています。
馬連の買い方には流しやフォーメーション、ボックスなどがあるので、自分の予想に合わせて買い方を決めていきましょう。