落馬は馬と騎手の命に関わることなので、起きてほしくはないですが、競馬に落馬は付き物です。
落馬するとその馬は競走中止となってしまうので、落馬が起きた場合の払い戻しについて気になっている人も多いでしょう。
ここでは、落馬についてと払い戻しについてまとめてみました。
落馬の原因
落馬が起きる原因は色々あります。
競馬のレース中によくあるのが、他馬との接触による転倒です。
競馬では1レース十数頭走ります。
狭いところを無理やり抜いて行ったり斜行すると、近くの馬が他の馬に接触し、馬が転倒して騎手が落馬することがあります。
また、転倒した馬を避けようとして、落馬することもよくあります。
馬は急に曲がったりできませんので、目の前で馬が転倒してしまったら、その馬に引っかかって転倒してしまう場合もあります。
2010年には、1頭の落馬をきっかけに9頭の落馬事故がありました。
このように、一頭の落馬で多頭数の落馬事故に繋がる事があります。
また、スタート直後に馬が躓いて、騎手が落馬する事が時々あります。
自分の買った馬がそうなった場合、騎手の心配をする一方、ものすごく萎えます。
レース開始3秒で、馬券がパァになってしまうのでショックはでかいです。
特に落馬が多いのが、障害競走です。
障害競走はいくつもの障害を飛越するので、そのタイミングで落馬することが多々あります。
なので、障害レースで全馬無事にゴールできると、競馬場内から拍手が起きることがあります。
障害レースを買う際は、通常のレースより落馬する可能性が高いということを頭に入れて購入することをおすすめします。
落馬しても払い戻しはされない
自分の買った馬が、レース中に落馬しても払い戻しされることはありません。
どんな理不尽な落馬でも、払い戻されることは基本ありません。
一生懸命予想しても、落馬すると全て水の泡です。
落馬を予想することなんてできないので、馬券を買う時のリスクとして落馬があるということを理解しましょう。
自分の買った馬が他の馬に邪魔されて、落馬した時は非常に不満が残りますが、我慢するしかないです。
しかし、レース発走前に自分が買った馬が、落馬などで競争中止になった場合はお金は返ってきます。
要するに、発走後の競走中止は払い戻されることはないということです。
落馬した騎手の乗り替わり
落馬は大ケガに繋がります。
奇跡的に軽傷で以降のレースも乗る時はありますが、だいたいが次のレース以降乗り替わりになります。
乗り替わりは次のレースに騎乗予定がない騎手から選ばれます。
メイン前のレースで落馬し、メインレースが乗り替わりになってしまうとオッズも大きく変わってきます。
特に外国人騎手から日本人騎手への乗り替わりはだいぶオッズが変動します。
落馬後も馬は走り続ける
レース中に騎手が落馬しても、馬はコースを走り続けます。
他の馬と同じようにゴールに向かって走り、コーナーもきちんと回ります。
落馬して騎手がいないのに走っている馬をカラ馬と呼びます。
不謹慎かもしれませんが、カラ馬が走る姿はとても可愛いです。
騎手が乗っていないのに、一生懸命走る姿にキュンとします。
騎手が乗っていない分、軽いので1番にゴールすることもありますが、落馬した時点で競走中止なので、順位がつくことはありません。
ただ、制御されずに走るので他の馬の邪魔になることもあり、自分が買った馬にカラ馬が絡んできたときはヒヤヒヤします。
カラ馬が他の馬の邪魔になったレースはたくさんありますが、中でも有名なのが2016年の東京ハイジャンプでしょう。
このレースには障害最強馬のオジュウチョウサンが出走していましたが、最後のコーナーでカラ馬がオジュウチョウサンにぶつかり続け、かなりの不利を受けてしまいます。
誰もが負けたと思いましたが、そこからカラ馬にぶつかられながらも巻き返し、なんとか1着でゴールしました。
オジュウチョウサンはとんでもなく強いので勝つことができましたが、カラ馬に絡まれて1番人気の馬が飛ぶという可能性も競馬にはあるのです。
落馬が起きると競走不成立になることも
珍しいケースではありますが、落馬が起きると競走不成立になることもあります。
2021年2月の高知競馬では最初の直線で3頭の落馬事故が起きました。
その際、転んだ馬がその後も走路に残り続けたため、競走に重大な影響を与えると判断され、競走不成立となりました。
そのため、このレースでは3コーナー付近で全馬が競走を中止しています。
なので、発走後ではありますが競走不成立のため、お金は返還となりました。
まとめ
落馬について知ることで、いかに騎手が命を張ってレースをしているかが分かると思います。
自分の買った馬が落馬で競走中止になった時は、しょうがないなと思いあきらめましょう。
競馬には落馬が付き物なので、馬券を買う際はそのリスクも頭に入れて買いましょう。