競馬には中央競馬と地方競馬がありますが、競馬初心者がイメージするのは中央競馬のほうだと思います。
地方競馬も様々な魅力があって面白いのですが、巷では地方競馬には手を出すなという言葉が広まっています。
ここでは、本当に地方競馬には手を出すなが正しいのかどうかなど、長年競馬についての情報を発信してきた当ブログが解説します。
地方競馬には手を出すなとは
中央競馬と地方競馬の違いについて分からない場合は下記記事を最初にご覧ください。
まず、地方競馬には手を出すなというのは、地方競馬はやらないほうがいいって意味です。
競馬をやるなではなく、地方競馬には手を出すなというのがポイントです。
「中央競馬であればOK」、「中央競馬だけにとどめていたほうがいい」という意味合いが強いです。
では、なぜ地方競馬に手を出すなと言われるのでしょうか。
その理由を3つまとめてみました。
地方競馬は毎日開催
中央競馬の場合は土日のみ開催しています。
たまに祝日開催もありますが多くても週3日開催です。
一方で地方競馬の場合は毎日開催しています。
ほぼ年中無休でどこかしらの競馬場で毎日レースが開催されているため、やろうと思ったら毎日できてしまうんです。
ギャンブルの怖い所は自分でやめられないことです。
「負けた分を取り返したい」
「次はなんだか勝てそうな気がする」
「もっともっと稼ぎたい」
などという欲から際限なくやってしまうんです。
中央競馬の場合は土日のみであり、日曜日の開催が終わればどんだけ馬券を買いたくてもレースが行われていないので馬券は買えません。
そのため、自らやめるというよりは強制的にその週の競馬を終えることになります。
ここまでで分かるように、地方競馬は毎日開催しているので、どこまでも競馬が出来てしまいます。
平日も土日もいつでもです。
そのため、地方競馬にも手を出してしまった場合は止め時がないため、負ければどんどん沼にハマってしまいます。
地方競馬はナイター開催もある
毎日開催と同じくらい強烈なのがナイター開催です。
地方競馬ではナイター開催があります。
全ての地方競馬場がナイターをやっているわけではありませんが、ほとんどの競馬場がナイター開催を取り入れています。
ナイター開催がある地方競馬場
競馬場 | 最終レース発走時刻(時期により変更あり) |
大井競馬場 | 20時50分 |
船橋競馬場 | 20時50分 |
川崎競馬場 | 20時50分 |
高知競馬場 | 20時50分 |
佐賀競馬場 | 20時50分 |
名古屋競馬場 | 20時40分 |
園田競馬場 | 20時50分 |
帯広競馬場(ばんえい) | 20時15分 |
基本的に遅くても20時55分までとなりますが、それでも中央競馬が16時25分で終了することを考えればかなり長いです。
もちろん、ナイター開催がない日もあります。
ただ、夕方までやる薄暮開催などもあるため、ナイターがなくても1日のかなりの時間で競馬が開催しています。
魔の土日
地方競馬の恐ろしさが顕著に出るのが土日です。
土日は中央競馬が開催され、夕方で終了します。
そこで勝ち逃げできればいいのですが、中央競馬で負けるとどうしても取り返したくなってしまいます。
そこで現れるのが地方競馬です。
土日は基本的に高知、佐賀、帯広競馬(ばんえい)が開催しています。
先ほど紹介したように、この3つの競馬場はナイター開催のため、中央競馬が終了後その流れでそのまま参加することができてしまいます。
つまり、
- 朝から夕方までは中央競馬
- 夕方から夜までは地方競馬
となってしまい、勝てればいいですがどちらも負ければ悲惨な状況になります。
そして、翌朝の月曜日も地方競馬は開催しているため、さらにやりたくなってしまうんです。
地方競馬は配当が安い
一概には言えませんが、地方競馬は堅い決着になりやすいです。
そのため、中央競馬と比べると配当が安く感じられます。
また、9頭立てや12頭立てなど出走頭数も少ないことも配当が少ない要因でもあります。
たとえば、3連単が1000円以下などは珍しいことでもなく、単勝オッズ1.2倍とかも結構な頻度であります。
配当が安いということは、少額で馬券を買っていても大きく稼ぐことはできません。
そのため、点数を絞り、大きい金額を注ぎ込むことが多くなります。
当たればいいのですが、外れればかなりの金額を失うことになります。
また、中央競馬のような配当が少ないということは大逆転できるチャンスも少ないと言えます。
そのため、妙味がないから地方競馬には手を出すなという人もいます。
地方競馬には手を出すべき
ここまで地方競馬には手を出すなの理由についてまとめてきました。
では結局、地方競馬には手を出すべきではないのか。
個人的な見解としては、競馬初心者は地方競馬には手を出すべきだと思っています。
他の公営競技をやってしまう
私の周りにもいましたが、地方競馬はやらなくても競輪や競艇などをやってしまう人が結構います。
地方競馬は避けたとしても、何かしらの公営競技をやりたくなってしまうんです。
「中央競馬で負けたから取り返したい。だけど、地方競馬は手を出したくない。」と考えて競輪や競艇をやってしまうんです。
そうはならないだろと思う人もいるかもしれませんが、意外となってしまうんです。
また、競輪の場合は23時半まで開催しているので地方競馬以上にハマってしまいます。
であれば、地方競馬に手を出し、中央競馬でも使える予想スキルを磨いていく方がいいと思います。
地方競馬は当てやすい
地方競馬は配当が安いと言いましたが、裏を返せば当てやすいということです。
頭数も少ないですし、人気どころが勝ちやすいので的中の喜びを味わいやすいです。
また、地方競馬場の中にも規模の違いがあります。
たとえば、地方競馬で規模の大きいのが南関東競馬です。
大井、川崎、船橋、浦和で構成されており、特に大井競馬は中央競馬に引けを取らないくらいの配当が期待できます。
ですので、一概に配当が安いわけではありませんし、配当が安くても的中はしやすいので手を出しても全然いいと思います。
馬券を購入する度にポイントがもらえる
地方競馬の場合はネットから馬券を買えばポイントがつきます。
そのポイントは現金や景品などと交換できるので、負け続けてもポイントだけは増えていきます。
一方で中央競馬の馬券を買ってもポイントは基本的につきません。
たとえば、1万円を地方競馬と中央競馬で使ったとします。
どちらも負けたとして、得をしているのは地方競馬なんです。
1万円を使ったことでポイントがつくので、完全に1万円マイナスではないからです。
競馬で負けすぎてとにかくお金が欲しいと思った時、ポイントがあれば現金に交換してまた競馬ができます。
もしくは、商品券などと交換して食料を確保することもできます。
そのため、競馬をやりたいというのであれば地方競馬をやった方がお得といえます。
ただし、ポイントの付くサイトから馬券を購入したのみに限ります。
地方競馬の馬券が買えて、ポイントが付くサイトの一つが楽天競馬となります。
まとめ
地方競馬には手を出すなというのは
- 毎日開催していたり
- ナイター開催があったり
- 配当妙味が薄かったり
といった理由があるためです。
ただ、どの理由も基本的には自制心があれば問題ありませんし、むしろ地方競馬の方がポイントが付くなど美味しい思いができます。
やる・やらないは自由ですが、地方競馬には手を出すなとは個人的には思いません。