競馬にはクラスというのがあります。
そのなかでもややこしいのがリステッド競走(L)です。
競馬ファンの中にも、リステッド競走ってどういう意味なんだろうと思っている人は結構多いと思います。
今回は競馬におけるリステッド競走についてまとめてみました。
また、リステッドとオープンの違いなどについてもまとめています。
競馬のクラスについて
リステッド競走について知る前に、大前提として競馬のクラスを理解する必要があります。
競馬には新馬・未勝利、1勝クラス、2勝クラス、、、といったようにクラスがあります。
競馬のクラス |
G1 |
G2 |
G3 |
リステッド(L) |
オープン |
3勝クラス |
2勝クラス |
1勝クラス |
新馬・未勝利 |
一番上のクラスがG1であり、どの馬も新馬や未勝利戦からスタートし、上のクラスを目指し進んでいきます。
3勝クラスまでのことを条件戦と呼び、3勝クラスを勝つとオープン入りとなります。
そして、G3、G2、G1を重賞と呼びます。
基本的に1つずつ勝ちあがっていく馬が多いですが、重賞で2着などがあると収得賞金次第ではG1に出走することができます。
たとえば、サウンズオブアースやカレンブーケドールという馬は通算で2勝しかしていませんが、G1に何度も出走し好走しています。
これは重賞で2着になり、収得賞金が高いためG1に出走できています。
リステッド競走とは
リステッド競走とは、オープン競走の一つ上のクラスを指します。
つまり、重賞であるG3の一つ下のクラスです。
オープン<リステッド<G3
よく新聞や出馬表のレース名の横に(L)と書かれていますが、これがリステッド競走を指しています。
オープン競走の場合は(OP)、重賞の場合は(G3)や(G2)などと表記されます。
2019年にJRAで導入され、近年になってようやく浸透してきました。
どんな馬がリステッドに出走できるのか
リステッド競走に出走できるのは
- クラスの高い馬
- 収得賞金が高い馬
となります。
基本的にリステッド競走には、オープン入りしている馬が出走します。
ただ、頭数が少ない場合は2勝クラスにいる馬や3勝クラスにいる馬も出走できます。
出走頭数が多くなれば、クラスが上の馬から順に出走が決定していきます。
なので、クラスが下の馬だとリステッド競走に出走できるチャンスは少ないです。
また、1勝馬や2勝馬でも重賞で2着などになって、収得賞金が高い場合もリステッド競走に出走できます。
世代限定戦の場合
リステッド競走のなかにも2歳限定や3歳限定のレースも存在します。
2歳馬の場合、2勝クラスや3勝クラスというのが存在しません。
そのため、リステッド競走に出走する馬のほとんどが1勝馬となります。
その場合は、抽選で出走馬が決定します。
ただ、1勝馬が多くいるなか、1勝しかしていないけど重賞で2着以上に来ている馬は収得賞金が高いので優先的に出走できます。
リステッドとオープンの違い
リステッドとオープンの大きな違いは「レースの格」です。
リステッドのほうが格が高いです。
というのも、リステッドは重賞に次ぐ格の高いレースであり、オープンはリステッドの下のクラスのレースだからです。
ただ、それ以外にもリステッドとオープンの違いはあります。
賞金が違う
リステッドとオープンでは賞金が異なります。
オープンとリステッドの収得賞金
レース | オープン | リステッド |
2歳戦 | 600万円 | 800万円 |
3歳戦 | 1000万円 | 1200万円 |
3歳以上 | 1200万円 | 1400万円 |
4歳以上 | 1200万円 | 1400万円 |
基本的にリステッドの方がオープンより収得賞金が200万円高いです。
重賞に出走するには収得賞金が高くないといけません。
条件クラスを勝ちあがり、オープンで勝った馬とリステッドで勝った馬であれば、リステッドで勝った馬の方が重賞に出走できる確率は高くなります。
レースの数が違う
リステッドよりオープンのほうが少し数は多いです。
リステッド競走は全部で64レースあります。
一方で、オープン競走はそれよりも少し多いくらいです。
リステッド競走の攻略方法
ここからはリステッド競走の攻略方法について紹介していきます。
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中波乱が起きやすい
リステッドは大荒れまではいきませんが、中波乱になりやすいです。
というのも、6番人気や9番人気の勝率が高いなど、やや人気のない馬が好走するパターンが多いです。
ただ、2ケタ人気馬の成績は他のクラスよりも悪いので、大荒れにはなりにくいです。
また、1番人気の成績が悪いわけでもありません。
なので、中穴くらいの馬と人気馬を組み合わせた馬券がいいかもしれません。
北村宏司騎手が狙い目
リステッドは重賞に次ぐ格の高いレースなので、騎乗する騎手もリーディング上位の騎手ばかりです。
なので、川田騎手や坂井騎手などの勝ち星が多いですが、そのなかで密かに好成績を残しているのが北村宏司騎手です。
近年のデータを見ると、リステッドでは単勝回収率も複勝回収率も100%を超えており、まさに狙い目の騎手です。
トップジョッキーではないので、そこまで人気がしないわりにしっかりと結果を残してくれます。
リステッドに北村宏司騎手がいる際は狙ってみてもいいかもしれません。
前走オープンだった馬は危険
前走がリステッドや3勝クラスではなく、オープンだった馬の勝率は低いです。
複勝率はそこまで変わりませんが、勝率や単勝回収率が低いです。
なので、前走オープンで走っていた馬は頭で買うには注意が必要です。
一方で、前走がG1だった馬の成績は非常に良いです。
当然と言えば、当然ではありますが勝率・複勝率とともに非常に高いので馬券から外すのは危険と言えるでしょう。
まとめ
リステッドとはオープンの上のクラスであり、重賞に次ぐ重要な位置づけのレースとなります。
リステッドとオープンの違いはレースの格であり、収得賞金なども異なります。
リステッドでは中穴人気の馬や北村宏司騎手の馬を狙ってみることをおすすめします。