競馬には様々な馬券が存在しますが、その中でも馬単は知名度が低いです。
知名度が低い分、馬単とは何なのか分からない人も多いでしょう。
ここでは、馬単についてまとめてみました。
馬単とは
馬単とはレースの1着と2着を順番通りに当てる馬券のことです。
たとえば、馬番号5の馬を1着、馬番号8の馬を2着にした馬単を買ったら、この順番通りに決まった時だけ当たりとなります。
馬番号5の馬が1着でも、8番の馬が2着でなければ、馬券は外れとなります。
競馬では三連単が有名ですが、馬単は2着までを順番通りに当てる馬券なので、二連単と思ってもらっても構いません。
馬単と馬連の違い
馬券には馬単の他に馬連と呼ばれるものがあります。
競馬初心者からすると何が違うのかよく分からないでしょう。
馬連とは1着と2着を順不同で当てる馬券のことです。
たとえば、馬番号5と8の馬連を買ったとしたら、5番が1着、8番が2着で馬券的中、8番が1着、5番が2着だとしても馬券的中となります。
馬単だと5-8の馬単を買ったら5番が1着、8番が2着でないと馬券的中にはなりません。
つまり、馬単よりも馬連のほうが馬券の当たる確率が高いということです。
ただ、当たる確率が上がる分、馬単より配当は少なくなります。
馬単マルチとは
馬単には馬単マルチという買い方があります。
マルチという買い方は馬単以外に三連単にも存在しますが、競馬初心者には少々難しい買い方となります。
マルチを理解するにはまず「流し」について理解する必要があります。
馬単流しとは
流しとは軸になる馬を決めて、その馬から他に流す買い方です。
たとえば、馬単流しだと1着に来る馬を1頭決めて、その馬から2着に来る馬を複数頭選びます。
仮に馬番号5の馬を軸にして、馬番号3と8と10の馬に流したとすると1着には絶対に5番の馬が来なくてはいけません。
5が1着に来て、3か8か10の馬が2着に来れば馬券的中となります。
見やすい形にすると
「5-3、8、10」という馬券になります。
この馬券を100円単位で購入するとなると、3点に流しているので全部で300円かかることになります。
マルチの例
流しの例をそのまま使ってマルチの購入例を紹介します。
「5-3、8、10」の馬単流しを買いましたが、これをマルチで買うと「5-3、8、10」の他に「3、8、10-5」の場合も的中となります。
流しの時は5番の馬が1着に来なくてはいけませんでしたが、マルチにすると5番が2着でも当たりとなります。
ただ、5番が2着に来ても、3か8か10番の馬が1着に来ないと的中にはなりません。
要は流した時の1着と2着が逆になってもマルチだと的中となるのです。
馬単のメリット
馬単を買うメリットはいくつかあります。
まず、馬単はオッズがつきます。
馬単は馬連やワイドなどと比べると当てるのは少し難しくなりますが、高配当が期待できます。
仮に単勝1番人気と2番人気で1着と2着が決まったとしても、時と場合によりますが3倍以上はつきます。
これが馬連やワイドになると1.5倍や2倍ほどしかオッズがつかないので、人気決着になったとしても馬単の場合はそこそこのオッズがつきます。
もし、人気のない馬同士で1着と2着が決まれば、万馬券が出ることも多々あります。
ちなみに馬単のこれまでの最高払い戻し金額は149万8660円となっています。
つまり、100円が約150万になって返ってくるのです。
単勝が1倍台だとしても馬単で買えば、2倍以上になることがほとんどです。
もし、人気のない馬が2着に来れば高配当も期待できます。
なので、単勝オッズが低すぎて単勝で買うのは嫌だけど、三連単で買っても当たりそうにないと思う人は馬単を買ってみましょう。
馬連より馬単マルチの方がお得な時がある
先ほど紹介した馬連よりも馬単マルチで買った方がお得な場合があります。
馬連4頭流しを2000円買うのと同じ組み合わせの馬単4頭流しのマルチを1000円ずつ買うのは同じです。(合計金額と的中馬が同じ)
ただ、馬連の配当と馬単の配当が違うので、仮に馬連2倍に対して馬単が5倍だった場合、上記の方法で買ったら馬単の方がお得です。
この場合、馬連が4000円で返ってくるのに対して、馬単は5000円で返ってきます。
ですので、馬連を買う時は馬単マルチのオッズも見てから買いましょう。
まとめ
馬単は単勝や三連単で悩んだ時に役に立つ馬券です。
馬単は一点で買うよりかは流しやボックスで買うことの方が多い馬券なので、馬券に関する知識を身につけておきましょう。